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フランクフルトからワシントンD.C.行きの便に乗ったことがあった。

乗客の大半はドイツ人とアメリカ人で,日本人は僕らだけ。機内のアナウンスは当然ドイツ語と英語だけだが,驚いたことにこのときは客室乗務員の中に日本語を話すスチュワードが一人いた。多分彼は日系2世のアメリカ人なのだろうと思うが,僕らにサービスするときは「お茶いかがですか?」などと日本語だった。僕がいくら英語で話しても,彼は必ず日本語で返答した。

機内食は当然のことながら,ご飯やそばがでたりすることはない。チキンかビーフとパンが中心だ
が,どのエアラインであろうと,太平洋路線や日本・ヨーロッパ路線に比べると大西洋路線のほうが機内食がおいしい感じがするのはなぜだろう。大西洋路線の客のほうが味にうるさいということでもあるのだろうか。あるいは,大西洋路線のほうが競争が激しいので,食事もその競争の結果なのだろうか。いつも疑問に思う。

この飛行機がワシントンD.C.に着陸すると,機内ではドイツ人乗客の間から一斉に拍手がわき起こった。ドイツ人たちは着陸の際に拍手をすることが多い。僕らもアメリカ人乗客たちも照れ笑いをするだけだった。こんな情景も私の好きな旅のひとコマだ。


フランクフルトを離陸ワシントンD.C.へ。

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