沖縄本島
〜アジアとフェンスの向こうのアメリカ〜
石垣島、日曜日、お昼、空港に向かうためにタクシーをつかまえようとメイン通りにでた。
空港まで10分ほどの距離なので40分前ぐらい出発すれば充分だと思いのんびりしていたら。
車が走っていない・・・。
昨日まであれほどあったタクシーが1台も走っていない。
たまたま客を降ろしたタクシーがあり、ムリヤリ乗り込んで、空港についたのは15分前だった。
空港でもテレビの前は人だかり。
そう春の選抜高校野球決勝 沖縄尚学高校VS水戸商業高校の中継であった。
ちょうど沖縄尚学が2対2の同点に追いついた瞬間だった。
空港は異様な興奮につつまれていた。
ボクは「飛行機は無事飛び立つのか」と心配だった。
石垣島と沖縄本島との距離は大阪と福岡の距離とほぼ同じ、飛行機でも1時間の距離である。
それほど離れていても同じ沖縄県である。
飛行機はなんとか定刻どおり飛び立ち那覇空港についた。
そして・・・その瞬間、空港は歓喜につつまれていた。
ホテルに向かうタクシーの運転手さんも興奮していた。
「お客さん優勝しましたよ」
「よかったですね(^^)」(お願い、前を見て運転してください)
号外が配られて、商店街では「優勝記念バーゲン」の声がとびかっている。
これは一高校の優勝じゃないよ、そう大阪人に理解しやすいのは85年の阪神タイガースの優勝と同じ雰囲気だよ・・・(うう、なつかしいよ(T
T))
Okinawaにとっての歴史的瞬間にOkinawaにいることになってしまった。
何日も新聞は沖縄尚学関係の記事で埋められていた。
おめでとうございます(^^)
しかしここは「日本」というより「アジア」だなぁ〜と思う。
牧志の市場の雰囲気は香港そのものだし、国際通りは香港・彌敦道かシンガポール・オーチャードだし、モノの売り方は廟街という感じで、「日本」というより「東南アジア」の雰囲気を強く感じる。


夜遅くまで店も開いている。
そして仕事で名護、コザ(沖縄市)、普天間、宜野湾、糸満と行った。
そして認識させられたこと、ひとつはリゾートとしてのOkinawa。
そしてもう一つ「フェンスの向こうはアメリカ」ということ。

バスに乗っていて国道58号線沿いに繋がるフェンス、その向こうには刈り込まれた芝、スクールバス、広い住宅・・・そうアメリカがある。
ハイビスカスが悲しいぐらい美しい。
空を見上げるとC130輸送機やシーキングヘリが爆音を響かせて飛んでいる。
「アジアの中のOkinawa」と「アメリカの一部のOkinawa」がある。
それが事実であり、ちがう日常に「旅」をかいま見た。
ホテルで朝「FEN沖縄」を見ていると、CNNのニュースの後、軍服のお姉さんの天気予報になった。
何気なくネクタイを締めていたら、天気をアナウンスしている地名がOkinawa、Iwakuni、Tokyo、Misawaで、そのあと韓国である。
手が止まった・・・・
その後、基地間連絡便の輸送機の空席案内をしていた。
「ここはどこだ!!」
毎夜行っていたBARはARMYもNAVYもMARINEもいた。


そしてもう一つ気がついたこと。
大きなバスターミナル。
ここはイスタンブールかバンコクかと思う程の大きなバスターミナルがある。
鉄道がないOkinawaではバスターミナルが基点になっている。
それと本数や路線も多い。
そしてバスは手を上げないと止まってくれない。
ここはアジアだ(^^)
旧日本軍が軍本部としていた首里城から見る市内はホントに美しい。
その向こうには蒼い海が広がっている。
この海をまた見に来たいと思う。
こんどは「遊び」で・・・・・
今回オリオンビールを一缶持って帰った。
よく日曜日、自宅の近所の公園で散り染めの桜の下でこのビールを飲んだ・・・しかし、このビールはOkinawaで飲むのが美味しい。蒼い海がまた見たくなった。
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