石垣島
〜大阪から1000マイル、台湾まで100マイルの島〜

大阪から2時間あまり。
エメラルドグリーンの海に浮かぶ石垣島に到着した。
2時間も飛行機に乗っていると、国内線ではなく国際線の感覚である。
しかし、周りの客はみんなリゾートに行く服装であったが、私はネクタイをしてスーツを着ていた・・・まわりから浮いている・・・(^^;;
今回は残念ながらリゾートではなく、仕事でこの島に来たのである。
飛行機を降りたとき、アジア特有のねっとりした匂いが漂ってきた。
「ああっ、アジアだ・・・」
桜満開の春からいきなり夏になった。

Okinawaに来るのははじめてだ。
仕事も終了して夕方。
仕事相手の方が車で島を案内してくれた。
バンナ森林公園の展望台から石垣タウンを見ていると小さな街であり、高い建物はリゾートホテルだけである。
海の向こうには竹富島や西表島が見えている。
街中から空を見上げる。高い建物が無いため空が広く感じる。

夜、寿司屋に行った。
青ブダイ、シャコ貝、夜光貝、マンボウの握りを食べ、島ラッキョウを肴にオリオンビールや泡盛を飲んでいるとアジアのどこかの国で「日本食」を食べている気分になってきた。

「お客さん、観光?」
「いいえ、仕事です。」
「どうですか、こちらは」
「暑いですね、大阪は桜満開ですよ」
「こっちの桜は1月ですよ、それも本土の桜と違ってソメイヨシノではないので本土からのお客さんは桜と気がつかない方もいらっしゃいます。」
などとたわいもない話をして夜はふけていく。

土曜日。
仕事も午前中で終わり、午後から市場を覗いたあとバイクを借りた。

行ってみたいところが2カ所あった。
街を出ると、島の自然がそのまま残っている。
晴れてれば気持ち良いのに・・・と思いつつ、ガラガラの道を走っていった。

途中サトウキビの刈り入れをしていた。
「サトウキビってこうやって刈り入れするのか」としばらく見ていた。
市内から50分ほど走って、川平湾に到着。
石垣島で必ず出てくる観光名所である。
ほんとにあの海の色なのか確認してみたくなった。

さすが観光名所、大型バスが何台も到着して、みんなグラスボートに乗っていく。海を見下ろす位置から見ているとエメラルドグリーンの湾が広がっている。
その中を観光船が湾を出ていく。
美しい海の色に満足して、川平湾を後にした。

その途中、泡盛の醸造所があった。見学可となっている。
醸造所とあらば行かねばなるまい。
タイ米と黒麹で作られる泡盛は醸造酒ではなく蒸留酒である。原理はウィスキーと同じあ、長年寝かせてと熟成すると香り良くなりなめらかになる。
醸造行程を見てから、販売所に行くと多くのカメやビンの泡盛に名札がついていた、聞くとここで買った泡盛はここで保管してくれる、そして何年かたち古酒となった泡盛を飲みに石垣島にくるシステムである・・・なんかうれしくなるシステムである。
記念に1本購入した。





次の目的地、白保へ。
白保、飛行場の問題で有名になってしまった土地。
椎名誠監督「うみ・そら・さんごのいいつたえ」の舞台となった土地。
私も一目見てみたかった。
道路から海の方へ細い道を走り、たばこ畑を抜けると海岸に出た。
そこにも美しい海が広がっていた。
「ここに飛行場をつくろうとしているのか・・・」
たしかに現在の石垣空港は小さいと思う、737クラスしか離着陸できないみたいだが、でも滑走路を延長するだけではいけないのか。
利権もあるだろうが、この美しい海を埋め立て莫大な費用をかけて作る必然性があるのだろうか。

たんなる旅行者はこの美しい海を残してほしいと願うだけである。

その夜、山羊の刺身を食べてみた。
うぅ〜・・・臭みもなく美味しい。
この土地の料理は、ソバ、豚肉料理、チャンプルー、フーチバジューシーなど日本食というより独自の食文化という気がする。
私は好きです。

しかし、こんどここに来るときは「仕事」ではなく「遊び」で来たいものである。
スーツ姿で歩く街じゃないですね。

実は、到着した金曜日から石垣島というかOkinawa全体が異様な雰囲気になっていた。
そしてOkinawa本島に向かう日曜日、そのことに巻き込まれてしまった。

竹富島へ

沖縄本島へ

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