古都の一日


窓から空を見ると朝焼け・・・

「やったー、今日は晴れる」と思い朝食を取って外にでると・・・薄曇り。

「まいったなぁ」
今日はフィレンツェの市内をゆっくりと回ろうと思っているので、とりあえずカメラバッグには傘を入れた。

アカデミア美術館へと向かう。
ここにはミケランジェロのダビデ像のほかミケランジェロの彫刻が多く収蔵されいるという、一昨日のピエタで素直に感動したのでもう少し見てみたいと思った。

開館直後に美術館に到着。

もうすでにかなりの人が入館している。
館内な撮影禁止なのでカメラをバッグにしまい、ゆっくり館内を歩き始めた、ダビデ像はシニョリーナ広場にレプリカがあるが、この館に収蔵されているのがオリジナルである。世界史や美術の教科書などには必ず出てくる有名な像である。

「ダビデといえば、旧約聖書のサウル王に仕えイスラエルを救った人だったよな・・・」ダビデ像のところに行ったが、それまでのミケランジェロの未完の彫刻の数々の方がインパクトが強くて今ひとつ感動しない。
横のモニターではあらゆる角度から像が見ることができるようになっているがなんかな〜。
1時間もいただろうか館を出て、そのまま向かいのサン・マルコ美術館へ。

こちらは元修道院でありフラ・アンジェリコの「受胎告知」他、一派のフレスコ画がある美術館である。

フラ・アンジェリコは日本ではそれほど有名でないか、私はちょっとしたきっかけで以前アンジェリコのフレスコ画を写真で見て・・・あっ、良いな・・・と思ったので今回フィレンツェに来る楽しみの一つであった。

この美術館も撮影禁止である。
「受胎告知」のオリジナルは「ほう!!」と感嘆符がでた。
それと修道士の部屋それぞれにフレスコ画が聖書のストーリーになっている。
満足、満足。

その後は、さしたる目的もなく街をウロウロしていた。













晴れたり曇ったりとハッキリしない天気である。


オモチャ屋のショーウィンドにはフェラーリのグッズが。

さすがイタリア、フェラーリのお膝元である。

そういえば到着した日の晩・・・今期F1最終戦のブラジルグランプリを中継していて、解説がニキラウダという贅沢なテレビ中継を楽しませてもらった。

そして毎晩通っているトラットリアのある広場にでた。

その横には中央市場・・・妻に「オリーブオイル買ってきてほしい。」とリクエストされていたので市場だとローカルな未精製のオリーブオイルが手に入るだろう思い迷わず市場へ。

地元客のピークは過ぎているためか市場はのんびりとしている。

ポルチーニ茸が山積みになっている。

こちらではイノシシのディスプレイのハム屋。

香草を挟み込んだ肉屋。

トスカーナワインの店。

当然、八百屋、チーズ屋・・・なんでもある。

2階へあがるとオリーブオイルの店もあった。

値段を調べるだけのつもりだったが、ホテルから近いので今買って宿に戻ってもいいな。
ということで店のオヤジと交渉。

オイルを嘗めさせてもらい、日本では手に入りにくいローカルのオリーブオイルを一本。上質のオリーブオイルはパンにつけて食べるだけでも美味しい。
とりあえずオリーブオイルやバルサミコなんぞを宿に置いて(ああ重い)、ミケランジェロ広場に再度トライ。

駅前からバスに乗れば20分もかからないことは知っているが、なに急ぐ旅ではないので歩いていきましょう。

ベッキオ橋を渡りグラッツェ橋の方に向かい、そこから山手の急な坂を登る。

広場につくころはゼイゼイと息が上がっていた。

生憎の薄曇り。
眼下には、こちらもガイドブックでよく見る構図の風景が広がっている。

続々と観光バスが到着。
日本人もいれば韓国や中国系も来ては記念写真を撮って去っていく。
また一方では、私がいた1時間あまりにフィレンツェで式をあげたタキシードとウェディングドレスのカップルと付き添いの両親、友人の日本人の団体が立て続けに2組、そして中国系だが会話は英語のこちらも結婚式を挙げたばっかりのカップルの一族。
スチールとビデオカメラで記念撮影をして去っていった。
近くにいた私も頼まれて記念撮影をしてあげました。
3組のカップルが風のように去ったあと・・・ため息ひとつ・・・「みんな慌ただしいなぁ〜」

天気は晴れる気配がないので戻ることにした。

夕方近くになり空が明るくなってきた。

もう一度坂道を登ってミケランジェロ広場へ。






一日でこの坂2往復するとは・・・
















でも苦労して登ったかいがあった。

雲の合間から日の光がさすフィレンツェの街並みは美しい。

「へへへ・・・」と笑みが出てくる。

暗くなり広場から街に戻るときグラッツェ橋からベッキオ橋を見ると光の彩りが美しい。




アンティークの街


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