ミケランジェロとラファエロ


朝8時56分のESでローマへ。

ローマへ戻る日を悩んだのは、「バチカン博物館にいつ行くのか」という理由のみであった。

開館と同時のほうがよいのか、お昼でも大丈夫か?

バチカン博物館を全て見たいわけではなく、見たいのはミケランジェロの「天地創造」「最後の審判」とラファエロの「アテネの学童」の3点さえ見ることができれば満足である。

となれば多少人が多くても昼でも充分見ることができるだろうという判断でフィレンツェに延泊を決めたのだった。

定刻どおりローマに到着。
1週間前に泊まったホテルに行くと幸い部屋は空いていたので荷物を預けて地下鉄でバチカンへ。

バチカン博物館・・・バチカンが所有する美術品の博物館である。バチカンという存在からして、そこに寄付された美術品も一級品の「歴史」である。
入り口に到着。

人は多いが幸いにも列はなく、おかげでサクッと入場することができた。
チケット窓口もさほど並んでいなかったが、中へ入ると、渋滞寸前の高速道路みたいな感じ(なんちゅう表現じゃ)で、人は沢山いるけどとりあえず流れている状態である。

人の流れにあわせて館内へ。

写真は三脚とストロボの使用不可という以外は自由に撮影できる・・・でもこの混雑では立ち止まることもままならない。

人の流れのままにラファエロの間へ。
ここまで来るとみんな立ち止まるので思うように歩けない。
やっと「アテネの学童」ある部屋に着いた。

この博物館の展示で驚いたのは空調がなく窓を開けて外気を入れていることである。
光もしっかりに差し込んでいるし・・・保存大丈夫なんだろうか。
でも500年このままなのだから大丈夫なんだろうな。
人の多さに感動している間もなく、「アテネの学童」右隅にラファエロの自画像を確認して次に目指すはシスティーナ礼拝堂。

システィーナ礼拝堂・・・ミケランジェロが天井から壁一面に聖書をモチーフとして書いた壮大な壁画である。
この中は撮影禁止。
実際のところ薄暗いので手持ちでの撮影は不可能であるが。
礼拝堂に入ると皆静かになった。
私は「う〜む」と唸ってしまった。
目の前の壁の「最後の審判」・・・美術書なんぞで見るものとは迫力が違う。
そして天井には「旧約聖書」の世界が、そして真中には「アダム創造」が・・・
長年見たいと思っていた絵だけに、ちょっと感動してしまった。
残念ながら写真は撮ることができなかったので絵葉書のスキャンをアップします。







礼拝堂を出て絵画のコーナーへ、ここへ来ると人はまばらである。

ここにも「キリストの変容」や「楽器を弾く天使」などすばらしい作品がたくさんある。
他にも見ていない場所があるがもう満足。

螺旋回廊を降りて館外へ。

感想・・・ミケランジェロは天才だ。・・・という当たり前の結論の再認識。
もうひとつはレオナルド・ダ・ビンチの印象が薄いこと。

今回のイタリア行きで当初から行きたいと思っていたところはこれで完了。



ローマの長い午後


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