ローマの長い午後


真実の口・・・そうだこれを見ていなかった。
映画「ローマの休日」でも一番印象の強かった場面である。

ということで地下鉄に乗ったのは午後も遅い時間だった。
チルコ・マッシモ駅を降りて「真実の口」があるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会へ向かおうとしたところ、警官や軍人がびっしり・・・えらい物々しい警備である。

チルコ・マッシモ広場には軍用ヘリまでスタンバイしている。

おまけに「真実の口」がある教会は臨時閉鎖・・・真実の口よりこちらのほうが面白そうである。

「写真を撮ったらまずいだろうなぁ〜」と思っていたら。

騎馬警官が俺を撮れなどと自分を指差す・・・「あんなぁ〜」と苦笑するばかりである。

他の警官もポーズを取ったりウインクしたりする・・・フランスで警官を撮ろう
としたら職務質問されフィルムまで抜かれかけたし、チェコでは銃を向けられた
とは大違いである。

まぁ、向こうが撮って良いというなら撮らせていただきましょう。
で、ついでに警官に聞いてみた。
「誰が来ている?」
「EU各国の首相」
どうりで物々しいわけだ。
ちなみに会場は教会の隣・・・教会閉鎖も納得である。

警官の無線が鳴った・・・みんな厳しい表情となる。
空気が張りつめる。
VIPの車列が目の前を通り過ぎていく。

車列が見えなくなった・・・周辺の空気が弛緩した。
警官は「これで仕事は終わり」という感じで移動を開始した。

良い時間つぶしとなりました。

教会周辺の警戒も解かれテヴェレ川を渡りティベリーナ島へ。











島を過ぎた後は市内に残るローマ遺跡に沿って街歩き。











猫が住み着いている遺跡で一息。






途中道を間違えたりしながらもヴェネツイア広場にたどり着いた。


ベネツィア宮殿の屋上の天使像は天駆けるチャリオット。

もう日没の時刻である。

ローマ市内の有名な観光地や美術館で行っていないところもあるが、次の機会にしましょう。

さて今晩はイタリアでの「最後の晩餐」である。



旅の終わり


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