幸せな夜


晩ゴハンの後、夜の街のスナップ写真を撮影しながらホテルに戻ってきたら、昨晩と同じようにホテルの下から音楽が聞こえてくる。































今日も祭りをやっているようだ、今晩は忘れずにストロボを装着して昨日の場所に向かった。
で、昨日の場所に近くにいくと、まったく気配がない。

ハマムに行く前、昨晩、あまりよく覚えていなかったので昼間このエリアを歩いていた。


























とすると玄関で涼んでいた人から、昨晩の私を覚えていてくれた人が「今日は祭りは無いわよ。隣町でやっているわよ。」と教えてくれた。














音のする方に向かって歩いていったら、昨日同様広場で祭りをやっていた。
何人かの子供が、私を見つけて近寄ってきた。

手を引っぱって「フォト」と言って踊りの輪の中に連れて行ってくれた。

よく見ると、昼間、ホテルの近くで写真を撮ってあげた子供達だった。







そのうち、演奏しているオヤヂ達からはビールをもらい、若い女性達にダンスの輪に引きつりこまれて一緒に踊ったり。
子供達は足下にまとわりついてくる。







おそらく、唯一のマレビトであろう私に、言葉は通じなくても「ようこそ」という人達の優しさが充分に感じられた。

一人旅の私にとって旅の区切りとなる幸せな夜だった。

14年前の残像を追いかけた旅もこれで終わり・・・満足。


End of Travel

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