新市街と夏祭り


新市街に向かう途中で、ドン・ドルマを食べようとアイスクリーム屋によった。

そこの兄ちゃんがノリがよく、「Welcomeの日本語を教えてくれ。」など聞いてきたので教えてあげたかわりに、「なぜ、ドン・ドルマはガムのように伸びるのか」を教えてもらった。

サーヒップというゆり科の植物の根が混ぜてあるとのこと。

そのソフトクリームをなめながら、ガラタ橋を渡り新市街へ。

ヨーロッパ最古と言われている地下鉄に乗って、イスティクラール通りへ。

イスタンブールのショッピングエリアである。





































買い物には興味は無いが、そこを歩いている人を観察するのは大好きである。



















一通り歩き写真を撮ってホテルへ戻る。

ホテル近くののカフェでハッピーアワーのビールを飲んでいた。

この旅2度目のアクシデント。
ビールを飲み終え、2階にあるトイレに行こうと階段を登っていたら、最上段で足を踏み外してしまった。
その瞬間、左手で身体を支えた。
同時に、カメラが床にたたきつけられた。
裏蓋がパカッと開いてしまった。
とっさに閉めたが、アカン、さっき撮ったイスティクラール通りでのカットはアウトだ。
F3なので少々のことでは壊れないので大丈夫だろうと思い、点検してみたが異常なし。
シャッターもちゃんと切れる。さすがF3。

「しゃーない明日、イスティクラール通りにもう一度撮りにいくか。」
今回の旅は階段でよくコケルなぁ。
あんまり派手な音を出したので、下から従業員が「大丈夫か」と上がってきた。
ああ、恥ずかし。

帰国して現像したフィルムを確認したら、オシャカになったカットは8カット。
思った以上に被害が少なかった、とっさに裏蓋を閉めたのが良かったようだ。

晩ゴハンを食べた後、ホテル屋上でいつものように屋上でRAKIを飲んでいたら。
下の住宅地から音楽が流れてくる。
昨日のこの時間も音楽が聞こえていた。
「何をこんな大きな音量で流しているんだ。」と気になった。
「ちょっと行ってみようか。」

部屋に戻り、F3+35mmレンズとデジカメ持って外に出た。

ホテル横の坂道を降りて、音のする方向に向かって歩いていった。
夕涼みしている人もいる。

玄関で涼んでいた女性が、私が行こうとしている場所を察して、「あちらよ」と指さして教えてくれた。

素敵な人だったので写真を撮らせてもらおうとしたら・・・「しまった、ストロボ忘れた!」
しかたがないデジカメで一枚。ストロボ光がダイレクトに当たっているからあんまり良い写真じゃないなぁ。

案内されたとおりに行くと広場に出た。

そこはダンス・パーティの会場だった。日本の盆踊りか。
おそらく町内の人達だろう、子供から老人まだ楽しそうに踊っている。
もちろん場の中心は若い女の子たちである。







そしてマレビトの私にも「中に入れ。写真撮っていいぞ。」と言って背中を押してくれる。おばあちゃんまでもが踊りだし、男共はバックバンドであり音響を担当。

賑やかに夜はふけていった。


土産物屋と絨毯屋のボヤキ

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