街を歩く


今日の部屋は「War and Lovers」。
荷造りは面倒だが、毎日部屋を替わるのは、それはそれで面白いものだ。
やっとカタール航空のオフィスにも電話がつながりリコンファームの手続き。

相手が「確認しました。ホテル名と電話番号を教えてください。」と言ってくれるとホッとする。

昔、ある航空会社OKが出なくて、電話でラチがあかなく、オフィスまで行って交渉したこともある。
フリーで旅をするものにとって重要な儀式でもあった。
最近はリコンファーム不要という航空会社が多いので、何年かぶりの作業。

さてボチボチ出かけるとしましょうか。

向かったのはイェニ・ジャーミィとスパイス・バザール
ガラタ橋のたもとに位置している。

ジャーミィにつくと「ああ、ここだったのか。」という言葉がでてきた。
前回撮った写真で、ジャーミィの前でハトが舞っている写真があるのだが、何処で撮ったかまったく思い出せなくて・・・やっと判明したよ。






ジャーミィの中は、スルタン・アフメット・ジャーミィとちがって観光客もまばらで、静かで落ち着いている。






内部装飾は仏教寺院やキリスト教の教会と比較すると、イスラム教のジャーミィ(モスク)は簡素である。

シンプルなだけに天井ドームや壁のタイルは凝っている。

私はジャーミィの隅の壁にもたれて床に座ることが好きだ。

薄暗くて静かな空間で何も考えずに時間だけが経っていくのを感じるのは良いものである。

ジャーミィを出て、左手のスパイス・バザールへ。

ここも前回来た時に、香辛料の山の写真を撮っているのだが、グランド・バザールの近くにあるものだと思い込んでいた。






中に入ると香辛料の匂いがバザールを包んでいる。











別名エジプシャン・バザールと呼ばれ、周辺の市場も含めて、市民の日常の買い物をするエリアとなっている。

そのためグランド・バザールより同じ品物でも売値が安くなっている。

そうだよ前回チャイのグラスのセット買ったのはここだよ。

市場を抜けて、イスタンブールの丘の上で最も目立つスュレイマニエ・ジャーミィに向かう。

道がわからないので、おおまかな方向を目指して歩いていく。


ここの角を右、路地を抜けて、ここの角を左と歩いていたら、道に迷ってしまった。

その迷った先は、古い住宅街であった。

子供が遊んでいる、和んだ空気が流れている空間である。

家も木造で2階が張り出している、トルコスタイルの家だし。

なかなか良いと思っていたら。

私のカメラを見つけた子供たちに
「フォト!」
「フォト!」
と言って取り囲まれてしまった。
「じゃあ、みんな一緒に撮るから、ここに並べ、そして動くな」といってもちっともじっとしてやしない。

その後も私にゾロゾロついてくるので、周辺の大人たちが子供たちを止めにはいった。
ハーメルンの笛吹き男になった気分だ。
最後の最後まで離れなかったのは5歳くらいの男の子、泣きながら来るよ。
こまったなぁ〜、と思ったら。

その子が欲しかったのは、カメラバックのサイドポケットに差し込んでいた、ほとんど空に近いミネラルウォーターのペットボトルだった。
それをプレゼントするとやっと帰ってくれた。

で、道は迷ったまま。
建物が視界を遮るので、ジャーミィが見えない。
とりあえず海側に出て、道を確認。

大回りになるが、ローマ水道遺跡に出て、そこから大学の横を抜けてジャーミィに向かうことにする。

坂を上がりローマ時代の水道跡から西に向かってイスタンブール大学の横を抜けたらあるはず・・・と思ったら、また間違えた。

どうやら一筋手前で曲がってしまったようだ。

やっと着いたよ。

イスタンブールで一番高い丘にあるスュレイマニエ・ジャーミィ。

到着したときは、祈りの時間だったので異教徒は外で待つことに。

イスタンブール市街やボスポラス海峡を見下ろし時間をつぶしていた。

祈りも終わったようだ。

暑い外から中に入ると、ヒンヤリと涼しい。
だが、今まで祈っていた人たちの思念が残っているようである。

午後からは新市街へ向かいましょうか。


新市街と夏祭り

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