格安航空会社でGo!


パリーロンドン間の移動。
今回、結構悩んだ。

一番簡単なのは、ANAのチケットで帰りをパリ−ロンドン−成田で発券してもらい、ロンドン・ストップ・オーバーとするのが簡単なのだが、これだとチケット代が7,500円上がり、それにストップ・オーバー料金が1回につき17,500円、3人で約70,000円もかかる。
格安航空券だとストップ・オーバー1回は無料という設定が多いのに、GET運賃設定の泣き所である。

次にユーロスター・・・一度は乗ってみたいが、これも食事付きの1等は30,000円、2等でも15,000円・・・・×3人・・・
ともかく移動が3人・・・財布は一つ、頭の痛いところである。
ユーロバスならそれなりの時間はかかるが、10,000円程度。
飛行機は1時間ちょっとだが、ノーマルなら25,000円ぐらい。
ともかくヨーロッパの移動は金がかかる。


そして奥の手の登場。
数年前から、英国を中心に登場したRyanairEasyjetGo-FlyVergin Expressなど格安航空会社である。 日本の新聞にも「ライアンエアー 売上げ対前年比60%増」という記事が載ったりしているのでご存知の方も多いと思う。
日本でいう「スカイマーク・エアラインズ」や「スカイネットアジア航空」というところか。
Ryanairなどは、英国航空に次いで2番目の売上げとなっている。各社Webでの予約、クレジットカードでの決済が原則で英単語が理解できれば誰でも購入できる。
例えばEasyjetでパリーロンドン間を30日先の料金を調べると14.90Eur(=1,800円)・・・笑いたくなる値段である。これに保険料や空港使用料を加わるので実際は4,000円ぐらいであるが、どの交通機関よりも安い。


Ryanairも時々、ロンドンーパリ間を1,99ポンドなどと、スーパーの卵の特売みたいなチケットを出したりしている。
しかし、この手の航空会社の進出により、サベナ・ベルギー航空は破綻、英国航空、ルフトハンザ航空エアー・リンガスなどは航空不況の中、さらに苦しい経営を強いられている。
英国航空は対向措置で子会社のGo-Flyを立ち上げたが、あっさりとEasyjetに買収されてしまうというオチまでついている。
格安航空会社は、コスト削減のため当然機内サービスなどはほとんどなく、飛行場も使用料の安い、郊外の飛行場を利用しているのが多い。
例えば、ロンドンはヒースローやガトウィックではなくルートンやスタンステッドなど日本人にあまりなじみの無いをハブ空港にしているケースがある。
調べはじめると面白くて、各社のロンドンーアテネやローマーロンドンなどの料金を検索して一晩遊んでいた・・・(^^;;
ところが、自分の希望フライトを検索すると、Easyjetなど希望日の昼間に最安値のチケットがなく2番目に安いのばかり出てくる。安いのは早朝便や深夜便である。
つまり最安値のチケットは一定数売り切れていたのである。
あちこち検索して選んだ航空会社はブリテッシュ・ミッドランド航空(bmi)
「えっ、格安航空会社ではなく英国第2の航空会社であり、スターアライアンス加盟しているフツーの航空会社じゃないか」と思われる方もいるかと思うが、ここもご多分に漏れず格安航空会社に押されて苦しい経営である。
みずからbmi babyなど格安航空会社を設立しているが苦しいことには変わりはない、bmiのページを何気なく見ていて、Cheapest Priceなどの表記があり検索すると、パリーロンドン間昼間のフライトで35eur(=4,200円)これに手数料加えて約50eur。
3人でも150eur、通常のフライトの一人分以下である。もちろんバスや鉄道よりもはるかに安い。おまけにスターアライアンス加盟しているのでANAのマイレージに加算できる。
クレジットカードで決算してメールが届き予約完了。
簡単なものである。

さて旅行記に戻り、パリからロンドンへの移動である。

雨が降っている。
シャルル・ド・ゴール空港には12:30ごろ到着。
予約しているフライトはCDG:14:25発 LHR:14:40着BD178便である。
さて発券カウンターに行き例のメールのプリントアウトを見せると、何もトラブルも無くチケットを発券してくれた。ただ、15:45発のBD180便のフライト・キャンセルの案内が出ていたが、私の乗る予定のフライトは問題ないようである。
チェックインカウンターに行きチケットとパスポートを渡すと、カウンター嬢から「13:30発のBD176便に空きがあるので、そちらに振り替えてあげるけど、どうする」と聞かれてそりゃ2時間近く待つのと1時間では大違い。
「早く着くには何も問題ない、ラッキー!!」と、変更してもらった。

私のチケットは、変更等できない種類のチケットであるが、180便のフライトキャンセルのせいでできるだけ 前倒しで客を乗せてしまいたいbmiの思惑での変更である。
チェックインしていると気がついたが、手荷物のコンベアが故障していて、係の人が大きなカゴに荷物を積んで運んでいっている。
「大丈夫かな、ロスト・バゲッジにならないかな」と心配して見ていた。
よもや自分の身に降りかかるとは考えもしなかった。
さて176便に振り替えてもらい待合室へ、ところが30分のディレイ。おそらく荷物を運ぶのに手間取っているに違いない。
満員で離陸したのは14:00頃であった。
ちゃんと機内サービスもあり1時間15分でロンドン・ヒースロー到着。
手荷物の受取りで3つ預けたうち私の荷物1つが出てこない。
30分以上待って、取り残された別の乗客達とクレーム処理へ。
ひさびさのロスト・バゲッジ。
手続き書類を書き、荷物は何処にあるかと確認すると、まだパリにあり、今晩の最終フライトで届くから23:00にはホテルに届くとのこと。
こんな短距離でロスト・バゲッジなんて考えもしなかったので、着替えはなくカメラバックだけしか持っていない。
妻や娘の荷物でなかったのがせめてもの救いである。
結局ヒースローを出て地下鉄に乗ったのが15:30頃、なんのことはない当初予定のフライトに乗ったのと到着時間は同じであった・・・(^^;;

23:00 下からIkukoさんが呼んでいる。
「ogawaくん、荷物着いたわよ。」
玄関には、私のバッグが鎮座していた。
Welcome to London !


PYMS HOTELに里帰り へ

表紙へ

海外旅行目次に戻る