15話 えーいっ!

 

(恐らくこの回から、OPの音楽が変わる。) さて、アークに陣取ったサイバトロンは、なんとかここを新しい基地にしようとてんてこまいだ。コンボイさんは、遥か宇宙に思いをはせる。ところが、その宇宙ではちょっとした事件が起こっていた。「プロトフォームX」を追う某サイバトロンが、時空の歪みに思いっきり突っ込んでしまったのだ。

さてさて。サイバトロン基地の前では、何故かごっつんこが、カニと2匹っきりで突撃を開始しようとしていた。その時、ふと、ランページは胸騒ぎを覚えて空を見上げる。その空からは、あるものが落ちつつあった。サイバトロンではMチータスが、デストロンではカニがそれを目にする。

どうでもいいことだが、ごっつんこはただひとり敵基地の前に立ちふさがる羽目になって、あっけなくやられる(当然だ)。カニはというと、空からの来訪者に心当たりがあるらしく、落下地点に向かいながらやたらにはしゃいでいた。なお、空から落ちてきたミニ宇宙船は、海底に不時着した。そして、そこからは新戦士、デプスチャージが生まれて出てくる。

海は不気味な静けさをみせていた。でも、その中には通りすがりのカニに撃たれて、(泳げないので)沈みつつあるチータスの姿があった(笑)。エイに変身したデプスチャージは、彼を発見して助け上げる。ところが、チータスの問いに名前だけ答えたエイは、例の「プロトフォームX」の接近を感じて海中に去っていってしまった。泳げないうえ、無線が壊れて、ジェットもしけっちゃったチータスは、離れ小島で途方にくれるのだった。

海の中では、かつてプロトフォームXと呼ばれていた男、いまはランページがエイを待ち構えて襲い掛かっていた。海中の戦いは、そのまま空中へと舞台を移す。さらに浜辺に突っ込んだ2人は、水・空・地とどこまでも戦いを続けるのだった。一方、チータスのもとにはようやくコンボイさんが来て、チータスはデプスチャージの名をひたすら繰り返して説明に代えた。その名に、コンボイは眉をひそめる。

デプスチャージとランページ、このふたりは宿敵だったのだ。浜辺の戦いは激しさを増していたが、ようやっと、エイがカニを制する。が、その横の断崖から卑怯にも、ぎっちょんちょんがエイを撃って、彼は倒れてしまう。そのとき、コンボイさんとチータスが到着し、ぎっちょんちょんは吹き飛ばされてしまった。コンボイさんは、エイを基地に連れ帰り、仲間に彼の過去を話して聞かせる。いわく、彼はトランスフォーマーが故郷・セイバートロン星のコロニーO(オー)の警備隊長であり、そのコロニーはX(後のランページ)によって全滅のめにあったという。ただひとり、デプスチャージを残して。それで、彼は血眼になってXを捜していたというわけだったのだ。

気がついたデプスチャージは、ここがかの「アーク」であること、ついでに地球で400万年前の世界ということを知って目をむいた。しかし、Xに正義の裁きを受けさせることしか頭にないエイは、コンボイさんの頼みもむなしく、サイバトロンたちと共に戦うことをよしとせず、ただひとり基地を出ていってしまうのだった。

 

さて。エイことデプスチャージの登場である。上には書かなかったが、彼は「こばんざ めたろう」という謎のサメ型偵察機も備えていて、なかなか笑える。この偵察機、「泣く子はいねがぁ〜」と怒鳴りながら進むのだが、海の中に泣く子がいるはずもなく、順調に沈むチータスを見つける以外役に立たなかった(笑)。

デプスチャージはな〜。形的にも色的にも、実に良い感じなんだけど、描く段となるとこれが全然似ないんだよな〜(ため息)。

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