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翻訳機 11/29
猫語翻訳機ミャウリンガルが発売されたようで、新聞に広告が出ていました。バウリンガルがずいぶん売れたんでしょうね。
最近たまたま読んだ『日本人の声』(洋泉新書)の著者、鈴木松美さんは、CMを始め、テレビによく出てきますが、音声の専門家で、声紋から体調や気分、まわりの状況など、実に多くのことが判断できるということを知りました。バウリンガルの開発に参加していて、そのことを本の中で解説していました。動物の声紋からもおねだりや威嚇、要求という内容が読みとれる、という原理なのだそうです。なるほど。
でもね、ほんとうに犬や猫が好きなら、こういうのに頼らなくても、相手の気持ちがわかるんじゃないですか。ようするにこの翻訳機は、あくまで遊び、話の種。
むしろ今必要なのは、ニホン語翻訳機では? ギャルリンガル、オヤジンガル、オバリンガルなんていうの、どうでしょう。売れますよ。声紋から「あたしキレそう」とか「おまえをリストラするぞ」という気持ちが分かれば、一触即発の危機を回避できて、社会も少しは平和になるかもしれません。日本人同士の正しいコミュニケーションを図る方が、今は緊急の課題なのですよ。
絵本の広がりと深さ 11/25
先月、両親の介護のために帰省していたとき、家でテレビをつけていたら、ローカル局のニュースで絵本の紹介をやっていました。確か、大人も読める絵本というテーマだったと記憶してますが、面白そうな本を紹介していました。
でも そのコーナーの最後の方で、アナウンサーが気になる発言をしていました。「小説を書くのはちょっと難しい、というかたも、絵本ならやってみてはいかがでしょう」堅苦しく考えずに気軽に絵本をつくってみよう、と言いたかったのでしょうが、小説は難しいけど絵本なら簡単、というトンチンカンな発想はいったいどこから来るのでしょう?
まあ、そんなことは目くじらをたてるほどのものでもないのですが、ほんとうの絵本って、シンプルかもしれないが、でも決して子どもだましじゃないぞと、このごろつくづく思うのです。そんなことを再確認させてくれたのは、先月読んだ『絵本は小さな美術館』(中川素子著、平凡社新書)です。絵本の世界の広がりと深さ、可能性をますます感じるようになりました。
この本のことはいずれ「この本が面白い」で紹介しようと思っていますが、絵本と美術に関心のある人にお勧めです。その中で取り上げられている絵本のひとつ『キツネ』を図書館で借りてきました。考えさせられる本だったので、久々に「ぼく好きな絵本」でご紹介します。
お母さんたち、うるさいよ 11/15
昨日と今日、息子の小学校で学習発表会がありました。いわゆる学芸会です。この小学校は年々児童数が減ってきて、今では1学年1クラス、全校で160名しかいないという少人数学校です。1年生など17人しかいないんですよ。
運動会にしろ学芸会にしろ、人数が少ないとちょっと寂しい印象もあるのですが、先生たちはそれなりに工夫して盛り上げています。子どもたちもよく頑張って、面白いものができています。
息子のいる5年生の劇は、高学年らしいしっかりした出来上がりになっていました。みんな声もよく出ていたし、演技力もありました。
で、一生懸命やっている発表会なのに、見に来る親たちのおしゃべりのなんと多いこと!きっとテレビの悪影響でしょう。茶の間でテレビをつけっぱなしにしていて、その中で行われていることにはほとんど注意を払わず、自分たちのおしゃべりを続けている。そんな日常の態度が、学芸会に(あるいは授業参観にも)そのまま出ているのです。
お母さんたち、子どもたちの演技もろくろく見ず、話も聞かず、やることはおしゃべりか写真撮影だけなの?……って、ぼくは思っちゃうんですけどねえ。これじゃあ今の親たち、子どもたちに偉そうなこと言えませんよね。人の話を聞く、集中する――そういったことが親も子供もできなくなっているのですね。もちろん、そんな親ばっかりではないのでしょうが。
晩秋でも昆虫 11/12
わが家のジャコウアゲハが昨夜、ついに死にました。あと1日生き伸びれば、まるひと月
生きたことになったんですが、30日で記録は終わりました。もう11月も半ば。でも、ここまで生きればりっぱなものですね。右写真は1週間前に撮影
昆虫は夏だけのものというイメージが強いのですが、しかし寒くなってからもけっこう見つかるものです。小春日和の日など。今日は娘がアカタテハを、学校で捕まえてきました。ジャコウアゲハの代わりにちょっと飼育してみようかと考えてます。
ところで、久しぶりに「絵日記ですよ」を更新しました。ここしばらくスケッチをする時間が、なかなかとれなかったのです。あっちをやればこっちがお留守、こっちをやればあっちが手つかず。うーむ、むずかしいわい。みなさん日頃から感じていることですよね。
先日も言いましたけど、 このサイトについては、改善の必要性が日増しに強くなってきているので、現在改修中。やりながらもあれこれ悩んでいます。
選挙 11/10
ぼくはまったくの政治オンチなのですが、開票結果の番組は、子どもの頃から結構楽しんでみていました。ゆうべ見ていて不思議だったのは、開票率0%なのに当選や当確が決まっていたこと。どうやってわかるんだろう?
衆議院議員選挙結果は日本の現状にふさわしいものになったというのが、もっぱらの評価のようですね。ぼくの感想としても、まあこんなもんかな、というところです。ただ、マスメディアが言うような2大政党時代がやってくるとは、ぼくには思えませんけど。
選挙運動が始まると候補者の車が町中を走り回り、スピーカーから大音量で名前を連呼します。その光景は昔からちっとも変わりません。ぼくは子どもの頃、父親に「あれ、何?」と聞きました。すると父の答えは「選挙や」。で、ぼくは、車で走り回ってみんなに手を振って「よろしくお願いします」と叫ぶ、ああいう活動が「選挙」だと、ずーっと思いこんでいました。
日本社会は騒音に対して鈍いというとはよく言われることですが、政治家の間であの選挙カーの騒音を何とかしよう、という話はあまり聞かれませんね。
名前の連呼だけを繰り返す候補者は、それだけで大迷惑です。それしか脳のない連中に政治を任せるなんて、誰が思うんだろう? 投票前に落選させるような法律はできないものでしょうかね。
ちょっと改装を 11/7
当サイトを部分的に改装しようと思っています。全体の構造は変えませんが、主に「作品ですよ」の内容と、あちこちのデザインをいくらか変更します。前から何とかしたいなあ、と思っていたのです。したがって、しばらくの間「作品ですよ」のコーナーはお休みいたします。それから「リンクですよ」は廃止いたします。リンクさせていただいている方々、申し訳ありません。
家の建て直しではなく、部屋の模様替えですね、要するに。新しいものをいつお見せできるかは予想できませんが、まあ、適当に待っていてください。
ところで、ここ数日暖かい日が続いているせいでしょうか、今日光が丘公園に行ったら、黄色く色づいたイチョウの高い枝のあたりを黒いアゲハが飛んでいました。種類はよくわからなかったけど、11月なのにまだ蝶がいるんだなあと思いました。歩いていたら、キチョウもシジミチョウも見つけました。わが家にもジャコウアゲハが1頭まだ生きています。晩秋にはほど遠い陽気です。
スケジュール手帳 11/5
今日、来年のスケジュール手帳を買ってきたのですよ。2年ほど前から使っている、割と気に入ったフォーマットのものがあるのですが、今年デザインのマイナーチェンジがありました。
まずカバーの色。■←こんな色だったのが、■←こーんな色になった。これってすごく女性っぽいよなあ、と思いつつ、でも今までのと区別できるからいいや、とそれほど気にせず買いました。
で、帰宅してからパラパラと見ていたら、中身もちょこちょこと、使いやすく改良された部分がありました。うん、こっちの方がいい。
そしたら、新しく加えられたものを見つけました。ヘルスチェックとかいって、1ページに1年間の日付がずっと並べられているのです。「あなたの体のサイクルをチェックしましょう」なんて書いてある。ありゃ、これ、明確に女性向けにしちゃってるんじゃないの。男子禁制か?男女兼用のイメージだったのになあ。かといって、いかにもサラリーマンていう真っ黒の手帳は嫌いだし。
そこでぼくは思いついたのです。時々ぼくは偏頭痛がすることがあるから、そういう日に印をつけてみようって。頭痛チェック。……って、あんまり意味ないかな。真新しい手帳を前にあれこれ悩むぼくでした。
あ、カレンダーもそろそろ買わなきゃ。
選挙ポスター 11/1
衆議院議員選挙が来週行われます。ぼくは若い頃投票をさぼっていましたが、結婚してからは一度も欠かさず行っています。不在者投票もしたことがあります。たとえ政治的人間でなくても、国民の権利を自ら放棄するのはやっぱりよくありませんからね。
選挙ポスターは日頃から町に貼られています。このメンテナンスも大変みたいです。昔、知り合いの知り合いに議員さんをやっている人がいましたが(今も現役)、おばあちゃんまで駆り出して家族総出で管理をしていたそうです。どこに貼ってあるかを覚えていて、破れていたり色あせたりしたものは、すぐに新しくするのです。
ぼくの住む近所にもよく目につく候補者のポスターがあるのですが、ぼくの息子がなぜか関心を持っていて、車でよく通る道沿いに何枚あるかをしょっちゅう数えています。だからデザインや文句が一部変わっただけでも気がつきます。候補者本人が聞いたら、涙を流して喜ぶんじゃないかと思いますよ。
今度の衆議院議員選挙では、まさにその人の出番になりました。ポスターがすべて一新されました。はたして当選するか。ぼくはまだ決めていませんけど、息子に聞いたら、別にその人を応援なんかしてないよと、素っ気ない返事でした。
10月の「ごあいさつごあいさつ」
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