ドイツ紀行・その7
【ニュルンベルク】(99.09.12)
●12日の朝は大パーティーから一夜明けて、最後のメニュー「参加者全員で朝食会」です。これもディナーと同様、ホテルでワイワイやりました。そして三々五々解散していきます。私はバーバラ夫人に最後の挨拶をしたかったのですが、帰りの支度などをしているうちに全員バラバラになってしまい、直接挨拶できませんでした。それが非常に心残りでした。
●タクシーで駅まで行き、姉と一緒にノイシュタット(Aisch)の駅で電車を待ちながら、寂しさと後悔で神妙な気持ちになりました。自分はもっと積極的に行動できたのではないか? それ以前にもっと英語やドイツ語を勉強しておくべきではなかったのか? 後悔先立たずです。しかしまだ旅は続きます。気持ちを切り替えていくことにしました。
●ノイシュタットからニュルンベルク(N殲nberg)までは、鈍行列車で約40分。そこで友人の伊藤君(仕事でダルムシュタットに在住)と合流し、この日だけ3人で行動します。ここも城壁で囲まれた中におおかたの観光名所があるので、歩いて観光することにしました。大通りはいかにも「観光地」といった風情で、観光客向けの飲食店などがたくさんありました。ただし日曜日だったので、一般の店の多くは閉まっていました(※ドイツでは安息日である日曜日に店を開けてはいけないという法律があります。ただし観光客向けの店は営業してもいいそうです)。
聖ロレンツ教会(プロテスタント)
ロレンツ教会の内部。かなり大きい。
彫刻もすばらしい。
川に面した建物も気品があります。
聖母教会(カトリック)
聖母教会の内部●聖母教会の前は広場になっていて、市場をなしていました。この広場には「美しの泉」というのがあり、願をかけることができます。私はしっかり願をかけてきました(何を?)。
カイザーブルク。11世紀頃の築城だそうです。●カイザーブルクは丘の上にそびえており、眺望が非常にきれいです。ここも一定時間ごとに実施される城内見学ツアーに参加しないと中が見られません。このへんになると日本人の姿もちらほら見られるようになってきました。見学ツアーにも我々の他に4人ほど日本人がいました。また博物館もあり、そちらには中世の鎧や馬具、武器などが展示されています。深さ47mの井戸などもあり見どころ満載ですが、ここも工事中ということで塔には登れませんでした(^^;。
カイザーブルク付近からの眺めは格別。●近くのレストランで食事をした後、ゆっくり下っていってゲルマン国立博物館に入りました。芸術・学術・歴史・文化などあらゆる分野を網羅する膨大なコレクションを所蔵し、まともに見ていったらとても1日では回れません(ルーブル美術館のよう)。へたすると迷子になります(^^;。あまり時間がなかったので、1時間位で一部だけを見るという、とても乱暴な見学の仕方をしてしまいました。ただし、1442年に制作されたという「世界最初の地球儀」はしっかり見ました(^^;。もう一度ドイツに来る機会があれば、ここに2日ほど滞在してゆっくり回ってみたいと思います。
●さて、ここから姉とは別行動になります。それから先は伊藤君と2人で観光することになります。まずニュルンベルクからミュンヘンまでICに乗ったのですが、これがまた大混雑。日曜日の夕方だったので、週末を観光地などで過ごしてきて、ミュンヘン方面に帰る親子連れや若者で電車は満員。これまた珍しい。最初はデッキに立っていました。その後、車掌さんが我々を空席に無理矢理座らせてくれました(車掌の権威はラグビーのレフェリーと同様で絶対的らしい)。周りはドイツの若者ばかりで、みんな押し黙ってました。この列車に限らず、ドイツ人は電車や地下鉄であまりおしゃべりしませんね。押し黙っている人が多いです。2時間ほどでミュンヘンに到着。
●ミュンヘンのホテルは、安いだけにそれなりのグレードでした(^^;。地下鉄の駅からは近いものの、非常にわかりにくい所にあるので、一度迷ってしまいました。私が予約したので、何だか伊藤君には悪いことをしてしまいました。気を取り直して、市街に出てビヤホールのようなレストランで食事&ビール。さすがにミュンヘンともなるとやたらに日本人が目に付きます。日本人の女の子をナンパしようかと思いましたが、勇気がなくてやめました(をいをい)。
●翌日はフュッセンに行く予定です。とりあえずまた泥のように寝ました。
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