名鉄600V区間(市内線,美濃町線,揖斐線)

 名鉄(名古屋電気鉄道)線は,中部地区の中小路線を多く吸収しながら大きくなったため,さまざまな支線を抱えてきたが,ここ最近は不採算路線が相次いで廃止されている。ここでご紹介する市内線,美濃町線,揖斐線も残念ながら2005年3月一杯で廃止された。

 かつて岐阜市に程近い所に住んだ経験のある私ではあるが,600V区間の利用経験はこの撮影旅行が初めてだった。そのくせ,廃止されると聞くと寂しく思う。なんとも身勝手なことだ。そうとわかってはいても,市街地,住宅地,そして田舎の風景が味わえるこの路線は非常に貴重だったと,惜しむ気持ちは禁じえない。

注:鉄道好きの方には説明の必要もないが,600V区間というのは市内線,美濃町線,揖斐線での架線からの供給電圧が600Vであることに由来する。かつて600Vは標準の電圧であったが,現在では名鉄本線を含め,通常の電車での供給電圧は1500Vである。しかし,路面電車や中小私鉄など,高速運転を必要としない路線や,古い施設をそのまま使っている路線では,今も600Vが使われている。

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黒野駅にて:

山々を見ながら休憩

下方駅付近にて:

柿畑のそばを駆け上る

忠節駅付近にて:

すれ違いの交差点

忠節橋北側の歩道橋にて:

車とともに橋渡り

野一色駅にて:

名残を惜しむ人々とともに

競輪場前停車場にて:

車には追い越されてのんびりと

相羽駅付近にて:

夕日を浴びて終着駅へ向かう

忠節駅にて:

降りる人の姿もなく

 

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