Photo Page 2002.06.16
エクアドル対クロアチア戦 date/2002.06.16 |
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2002. 6/16(日)『ワールドカップ観戦記』 |
いやあ、日本チームがここまでやるとは思わなかった。先日のロシア戦につづいてチュニジア戦も終始ボールを支配していて完璧じゃないですか、2得点とはたのもしい限りです。 何を隠そう私は横浜国際競技場から徒歩15分という、いわば地元に住んでおり、一生に一度しかないワールドカップ日本開催を生で体験したいと思い、13日(木)に、エクアドル対クロアチア戦に行って来ました。 さすがワールドカップ、スタジアム前でエクアドルのサポーター(当然外国人)が国歌(?)の大合唱。いやがおうでも期待が高まっていく。手荷物チェックが厳しいのではと心配されたが、いがいとそうでもなかった。飛行機の搭乗手続きのように虫眼鏡の大きいので金属チェックをされ、リックの中を開けて見られる程度だ。ただし傘持ち込み禁止らしく、持っていた傘は預けることになってしまった。折り畳みは良いので観戦に行く人は折り畳み傘を持つようにしよう。でないと帰りの引き取りに時間がかかるので帰りが遅くなるよ。 国際競技場は新しくて広く、カクテル光線に浮かび上がる芝生の緑が鮮やかできれいだった。ただし、ここ横浜は総合陸上グランドなのでフィールドまわりに競走用のトラックがあり、客席からピッチ(サッカーコート)まで距離があるのが残念だ。 初めてサッカー観戦をして『いがいとショボイな』と思った。105m×68mのピッチはテレビで観ていると大きそうだが、国際競技場の広いグランドのフィールドの一部で、目の当たりにすると、いがいと狭い。それに試合開始早々って選手のテンションも空回りし、パスもつながらなく、まるで近所の中学生の試合をながめているような印象だった。けど、試合が進むにつれて、そんな冷めた思いはどこかに吹き飛んでしまった。 野球の場合、チームの応援歌って、よっぽどのファンじゃないと声を出して歌うのがはずかしいけれど、サッカーはそんなことはない、歌うのがあたりまえで(決して強制的ではない)自然と載せられてしまうんだな。エクアドルの選手やチームのことは知らないけれど、点が入った時は拳を上げながら「イエーイ」と叫んでいた。野球ではこんなに熱くならないはずだ。日本主催の世界大会だからというファクターもそうだけど、それ以外のラジカル(根本的)なところで熱くさせる何かがサッカーにはある。 実を言うと私は『サッカーというスポーツは嫌い』なんだけど(なぜ嫌いかは別の機会に話します)、実際スタジアムで観戦してみると、野球とは違った魅力を感じる。ファンの一体感、共有感というのが野球とは全然違うんです。渋谷のハチ公前で若者たちが叫ぶのも、道頓堀にダイビングするのも、六本木の交差点ですれ違う人たちとハイタッチするなど、その気持ちがよーくわかる。これは野球ファンにはない特別な感覚だ。 野球でも喜びをファン同士で分かち合うことはあるけれど、エネルギーの出所が違うような気がする。それは何だろう、90分間走り続けるギリギリの試合をしている選手への感情移入からくるテンションの高さだろうか。 『ドーハの悲劇』から9年、あの悪夢からよくぞここまで来た。私はサッカーファンとは言えないけれど、しばらくは見続けようと思う。 |