思い出す顔 戸板康二メモワール選
(講談社文芸文庫)
はじめに
1 回想の戦中戦後(抄)
前説・ふるさと東京
- うまれた町
- かよった学校
- つとめた職場
終戦の日の前後
占領時代のアメリカ人
危機に瀕した歌舞伎
日本演劇社の人々
編集室の哀歓
芝居にかよう生活
三越六階の劇場
鎌倉の「茶の間の会」
折口先生の「例の会」
NHK日曜娯楽版
「三田文学」との縁
わが町になった京都
新庄に友を訪う
2 思い出す顔(抄)
「スヰート」と「三田文学」
二人の新聞記者
砧撮影所
酒席の紳士淑女
強烈な個性
洒脱なエスプリ
さまざまな情景
参考資料1 『回想の戦中戦後』おわりに
参考資料2 『思い出す顔』あとがき
解説(犬丸治)
年譜(犬丸治)
著書目録(犬丸治)
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講談社文芸文庫(とF1)
講談社
2008年5月10日発行
349ページ
定価1400円(税別)
ISBN978-4-06-290012-6
デザイン:菊地信義
解説:犬丸治
年譜:犬丸治
★ 昭和54年6月発行『回想の戦中戦後』[書誌]と
昭和59年11月発行『思い出す顔』[書誌]の2作品から
23篇を抄録。
★『思い出す顔』の前書き部分を冒頭においたあとで、
各々の底本の配列順に並べている。
★ 抄録にあたり、非収録章に言及した部分を一部削除、
また明らかな誤植、誤りは補訂されている。
カバー紹介:
昭和を代表する劇評家、推理作家、俳人の戸板康二はまた、歌舞伎、映画、雑誌など、幅広い世界で蒐集した「ちょっといい話」を絶妙な筆致で描く無類のユーモリストだった。数多の著書から六十代に書かれた『回想の戦中戦後』『思い出す顔』の二作品二十三篇を抄録。師折口信夫も市井の無名の人も同じあたたかい目線で捉えたエスプリ溢れる文章は、読む者に幸福感を与えてやまない。時代と人への芳醇なメモワール。
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