歌舞伎の話（角川新書）


はじめに

• この本の読者に
• 現代文化に於ける歌舞伎の位置
• 歌舞伎の世界
• 明治以後の歌舞伎
• 学生の歌舞伎
• 芸の定義
• 愛好する人の変化

• 批評の標準
• 役者評判記
• 六二連
• 三木竹二以後
• 歌舞伎の整理
• 歌舞伎の特質
• 素直な理解
• 型の背後のもの

• 俳優史
• 芸風の変遷
• 女から男へ
• 出雲のお国
• 女形
• 若衆歌舞伎
• 傾城買の狂言
• 丹前
• かぶきもの
• 檜の意味
• 幕府の干渉

• 役柄の分担
• 役柄の種類
• 花車方
• 立役
• 和事の二枚目
• 紙子ゆづり
• 武道実事
• 色奴
• 三枚目
• 辛抱立役
• 髪すき
• つつころばし
• 敵役
• 手負事
• 赤っ面
• 女方の心得
• 傾城の演技
• 至難な役
• 女武道
• 悪婆物
• 加役
• 老け役
• 子役
• 芸格とは何か

• 演技の素材
• 置手拭
• 野郎帽子
• 紫の鉢巻
• 歩く芸
• 非人の仇討
• 怨恨事
• 江戸の荒事
• 隈取
• 争闘演技の由来
• つらね
• 名のり芸
• 團十郎のにらみ
• わたりぜりふ
• 奴ことば
• あくたい趣味
• 愛情演技
• 立廻り
• 伴奏のツケ
• とんぼの技術
• 見得
• 見得に伴う表情
• 見得に伴う姿体
• 元禄見得
• 柱巻きの見得
• だんまり
• 六方
• 極るということ
• 出端
• 化粧声
• せり出し

• 劇場の歴史
• 江島生島の事件
• 三座制度
• 猿若町
• 江戸時代の照明
• 歌舞伎以前の舞台
• 桟敷
• 幕の発生
• 花道の発生
• 舞台の仕掛
• 劇場の方角

• 上演台本
• 元禄時代の脚本
• いつものように
• 場面の種類
• 御家騒動
• 近松の芸術論
• 御家狂言の定石
• 劇的境遇
• 世界定めの行事
• 世界の意味
• 顔見世狂言の権威
• 見あらわし
• 丸本歌舞伎
• 春の曽我狂言
• 趣向
• 御家の重実
• 民俗としての歌舞伎
• 脚本と俳優

• 歌舞伎滅亡論
• 美の観点
• コクトーの歌舞伎観
• 六代目菊五郎
• 九代目團十郎
• 十五代目羽左衛門
• 歯切れのよさ
• 俳優の持ち味
• 藤十郎の芸談
• 目玉と鼻
• 小團次と黙阿弥

• 世紀末的演劇
• けれんの語源
• 夏芝居
• 早替り
• 変化舞踊
• 観客の心理
• 吹き替え
• 観客の態度
• 「間」の生命

角川新書

角川書店
昭和25年12月25日発行
新書版　外装なし
180ページ
定価90円


★ 2005年１月、講談社学術文庫化［書誌］。