← List


わが歌舞伎 ―芝居図解―


まえがき


役柄の話

  • 立役
  • 女形
  • 和事若衆・辛抱立役
  • 敵役
  • 老け役
  • 道化役・子役


演技の話
  • 見得
  • タテ
  • 歩く芸
  • 話す芸
  • 喜・怒・哀・楽
  • 人情


あとがき[昭和二十二年新秋]


------------------------

芝居挿絵(鳥居清言)

荒事「金平」
勧進帳の六方
元禄見得
石投げの見得
車鬢・筋隈
生締その他
文楽人形「孔明」
片はづしの役
野郎帽子
「河庄」花道の型
前髪の前茶筌
四段目の力弥
大名・みより
「暫」の腹出し
王子の鬘
燕手の鬘
眼鏡の鬘
国性爺合戦
老け役
文楽のちやり頭
道化役
文楽人形小役頭
顔のつくり
團七の型1
〃   2
〃   3
だんまりの見得
柱巻の見得
ツケ打ち
大見得
タテの型
黒四天
花四天
錦四天
茶せん
天王台
弁天小僧のタテ
宮島だんまり
「車引」飛六方
「千本桜」狐六方
引込みの型
追っかけの型
下座
名ノリ台
わたりぜりふ
時平公七笑
ししがわ
怒の表情
髪すき
重の井子別れ


『わが歌舞伎』函
『わが歌舞伎』本体 本体


和敬書店
昭和23年1月10日発行
B6判

装幀:高木四郎
挿絵:鳥居清言


★ 和敬書店は京都の出版社(社主:関逸雄)。
昭和21年5月に演劇雑誌「幕間」を創刊(終刊は昭和36年10月)。
戸板の同誌への初寄稿は昭和21年9月号掲載の「東京劇場だより 八月」。
★ 「大衆文芸」に昭和17年から18年にかけて連載した「歌舞伎観賞」を元にしている。
★ あとがきに《本書が世に出るために蒙った、利倉幸一兄の好意に深謝したい。》とある。
★ 続篇として、『続歌舞伎の話』[書誌]。
★ 昭和28年に河出書房で文庫化されたが、挿絵は省かれている[書誌]。

★ 参考:「幕間」昭和22年11月号の広告、和敬書店の社主・関逸雄の署名による推薦文。

《学生時代に某雑誌で本書の一部を読み非常に感銘をうけました。
そうしてそれはもっとも適切なる鑑賞手引として私の歌舞伎への
熱情を正しい方向に導いて呉れました。爾来本書の上梓は私の熱
願でしたが、本書の原稿は戦災により著者に於かれましても散逸
された由聞かされ、一時失望落膽したのでありましたが、幸いに
も小島政二郎先生が良書として本書の大半を保存して居られまし
たので、早速拝借して改めて著者に補訂して頂き、挿絵五十葉も
新たに鳥居氏に書いて頂き、此処に出版の運びとなりました。私
の熱愛のこの好著を、その内容に相応しい立派な体裁に致しまし
たから是非御一読下さる様、個人として御推薦申し上げます。》