トップページへ

国産魚を食べよう〜輸入魚を考える〜

魚介類の自給率、供給量の推移については こちら

自給率を上げるために・・・

スーパーの魚売り場をのぞいてみると、国産魚と競合する形で輸入魚が販売されています。このような国産との競合の他、安全性など輸入魚については様々な問題があるといわれていて、魚介類の輸入量が伸び続ければ国内漁業は衰退の一途をたどることとなるでしょう。

さらに水産物の輸入の増大は、窒素の地球規模でのアンバランスな分布、と捉えると、輸入超過国での窒素の過剰な蓄積が、酸性雨など様々な地球環境問題を引き起こす要因となると考えられています。

自給率を上げる、つまり国内漁業の発展のためには、漁業者も消費者ニーズに対応した水産物を提供できるよう努力が必要ですし、消費者も見極める目、知識を持つ必要があるといえます。

参考)21世紀の水産を考える会(代表理事:河井智康氏)主催のフォーラム「水産物自給と輸入問題を考える」の配布資料
ところで、店で売っている輸入魚は安い?味はどうなの? 

実際に店などに出回っている輸入魚介類を食べてみて、今の水産物事情を目、舌で感じてみたいと思います。もちろん、普段食べてる橘湾産など県内産のものと比較してみたり、冷凍解凍モノなど様々なものについて思ったことを書いていきます。
(更新は随時)
なお、冷凍品モノは店の管理、流通段階など様々な要因によって質が損なわれることが多分にありますので、○○産のものは△△である、と断定するわけではなく、あくまでも買った商品そのものの感想ということになります。
写真はクリックすると大きくなります。
                          注)100g当りの価格は消費税抜き
上:包装状態

下:中身
名称
産地
100g当り(円)
内容量(g)
試食月日
料理方法
及び感想
サバ
タイセイヨウサバ
(塩さば)
ノルウェー産
80円/100g
500g
03/12/19
焼き魚
脂があって食べやすかったが、塩がきつかった。骨がある方と無い方では塩味にかなり違いがあった。
この塩サバ、表示は「しおさば ノルウェー産」と書かれているだけ。一体何処で加工されたのやら。

悔しいけどサバは輸入でも美味しいです。
レンコダイ

レンコダイ
(骨抜き魚)
ベトナム産
111円/100g
280g
04/02/10
煮魚
骨がないから食べやすいはずですが、接着が強力すぎるのか、箸での身離れが悪く、逆に骨付きの方が食べやすい気がした。身はぱさっとし、口に入れるにつれ、魚肉すり身を利用した加工品を食べているような錯覚がした。

実際、普通のレンコダイの煮付けは骨が多く、介護を要する方や子供では食べるのが大変。でもあえて尾頭付きを食べる必要があるのか・・・。我が子は目や顔の周りの肉を箸でつついて食べていました。
カマスサワラ

カマスサワラ

(沖さわらみりん干し)
ニュージーランド産
72円/100g
320g
04/02/19
焼き魚
皮の感じは鰆に良く似ているが、食感はまるで異なってました。もっと味がしみこんでいればもう少し食べやすかった気がするが、あまりにぱさっとし過ぎ。
それにしてもカマスサワラ、肉は白身で柔らかいそうですが、国内でも本州中部以南で見られるとのこと。水揚げされてすぐに照り焼きにして食べたらきっと美味なんでしょう・・・

カマスサワラ

(みりん干し)
ニュージーランド産

200g
04/02/19
焼き魚
上記と同様、同じ味。
とれたて直送、鮮度バツグンという表示がありますが・・・
カマスサワラは干すとかなり身が締まるのでしょうか。

値段は記録を取るのを忘れました。
シルバー
シルバー
(銀ヒラスみりん干し)
ニュージーランド産
278円/3切れ
03/12/18
焼き魚
調味液の味が濃く、魚の味が全くといっていいほどわからなかった。どんな魚でもこれだけ味を濃くすれば誤魔化される、という感じ。身はパサついていて思ったほど脂がなかった。
以前食べたときはもっと美味しかったような気がするのは、店舗での解凍方法が良かったためなのかもしれません。
なお、表示ラベルの説明によると、身質がブリに似ていることから以前は「沖ブリ」と言われていた、とのことですが、どう考えてもブリには程遠い。
シルバーの説明はこちらを参照
http://www.jamarc.go.jp/kaigyo/ginwa.htm
シルバー
(銀ヒラスみりん漬け)
チリ産
143円/100g
70g
04/02/13
焼き魚
アルミホイルに包んで蒸し焼きにして食したが、脂が少なく、身がぱさついていた。しかし味付けはご飯のおかずにちょうど良いし、何といっても一切れ100円(税別)はリーズナブル。

参考〜
みなと新聞1/29付け記事より
シルバーまたはワレフはホワイト、シルバー、ブルーの3種類でもっとも輸入量が多いのはシルバー。漁場はチリやアルゼンチン沖、ニュージーランド沖。沖ぶり、銀ヒラスと表示ができなくなり価格が低下したもののそのまま変動なく推移している。消費は現在回復の兆し。
タチウオ
タチウオ
パキスタン産
66円/100g
450g
03/10/01
塩焼き
腹付近は国産品とさほど変わらない感じで食べれたが、全体的に少しぱさついている気がした。大きくて食べ応えがあるし、値段も安く値ごろ感があり、これなら次もまた買おうと思える。
気になった点といえば、解凍モノだからか、味が抜けたような感じで、タチウオ独特の匂いが感じられない。

タチウオ
オマーン産
138円/100g
240g
03/11/05
塩焼き
食べようとしたとき、傷んでるような嫌な臭いが鼻についた。身全体が水分が抜けているような感じで不味く、残してしまった(生協に抗議したいぐらい!)。子供達は美味しいと好んで食べていたが、一切れが大きいので食べやすかったようだ。オマーン産とパキスタン産は漁獲水域は同じはず(西インド洋)。

タチウオ
(骨なし魚)
中国産
50円/100g
800g
03/12/01
塩焼き
初めて食べた骨なし魚でした。口に入れた瞬間、わっパサパサ、と全くジューシーさがなかった。塩を振って焼くだけ、というシンプルな料理より、甘酢あんかけと一緒に食べるような料理の方が向いていると思った。身そのものには脂はあるものの、解凍・再冷凍の繰り返しにより水分が抜けてしまったようなので、タチウオの味はほとんどしない。
(骨なし魚についての説明はこちら
タチウオ
(骨なし魚)
ベトナム産
133円/100g
400g
04/02/08
塩焼き
冷凍で購入し、流水にて解凍。身のふっくら感はありませんが、パサパサ感はなく、思ったよりは美味しかった。骨がないから思わず丸かじりができ、唐揚げや南蛮漬けにすると一層食べやすさが実感できたかも。

勿論、冷凍魚、としての感想で普段食べているタチウオとの比較は到底できません。
サケ
タイセイヨウサケ
ノルウェー産
198円/100g
209g
03/10/16
ムニエル
脂もキツ過ぎず程よく乗っていて食べやすかった。若干特有の魚の臭いが気になり、味もちょっと大味に感じましたが、ムニエルは美味しく食べられた。でもノルウェー産って国産よりも高いのか・・・

表示はアトランティックサーモン(養殖)

シロザケ
北海道産
158円/100g
268g
03/10/16
ムニエル
腹側だけでなく全体的に脂が適度に乗っていたため、パサパサ感が全くなく、味も良かった。上記輸入サケと同じ皿に並べたが、どちらとも子供達には好評。

表示は秋鮭
シシャモ
カラフトシシャモ
ノルウェー産
298円/100g
100g
03/10/11
焼き魚
久しぶりに食べたシシャモは苦味も少なく、腹の卵が美味しくて、身も脂があって思わず手が伸びてしまうほど。また買って、と要望の声が上がりました。
国産のシシャモは一体いくらなのだろう。

表示は子持ちししゃも(カラフトシシャモはシシャモとは別種でカペリンとも呼ばれます)
タコ
マダコ
(↑たぶん)
モロッコ産
100円/100g
(値引前198円/100g)
135g
03/10/01
刺身(ボイル)
まるでガムを食べているようでなかなか噛み切れない。しゃっきりした歯ごたえが好きな人向き。しょう油をつければ良いが、そのままでは薬品ぽい味がした。回転寿司などによくあるタコ、そう考えれば抵抗感なく食べれる。

マダコ
橘湾産
100円/100g
(広告品)
338g
03/10/02
刺身(ボイル)
皮がプルンとしていた。歯ごたえがあり、噛めばジワーとタコの味が染み出てくる感じ。有明海産タコに比べると硬い感じ。

ミズダコ
北海道産
178円/100g
(広告品)
226g
03/10/16
刺身(ボイル)
皮もプルンとし、肉質もジューシーで味もよし。茹で時間は短い、とのことですが硬くなく、それでいてプキっとした歯ごたえも楽しめる。何といっても足が太いので食べ応えがあってよかった。

表示は北海たこ

マダコ
有明海産
198円/100g
179g
03/11/09
刺身(ボイル)
ゼラチン質の皮が口当たりよく、身が柔らかい。一口食べると次に手が伸びるくらい味も良かった。一パックの量が少なかったので、ペロリと平らげてしまった。有明海産のタコは今まで何度も食べているが、いつも美味しくハズレはない(今のところ)。
イカ
アオリイカ
ベトナム産
140円/100g
150g
03/10/03
刺身
還元水飴を使用しているためか甘い。イカ好きの長男も繊維が強く噛み切れず。
ただ国産のアオリイカはこんな安くは買えません。

     

トップページへ