模型エンジンあれこれ

2.グローエンジン(2サイクル)

 OS(小川精機)FP32(5.2cc)グローエンジン(2サイクル)

現在の日本の模型界で主流のエンジングローエンジンは第二次世界大戦終戦後アメリカからの進駐軍のUコン飛行機に使われていらい
ずっと模型界の主流エンジンとしてひたしまれています。
グローエンジンには自動車のエンジンと同様2サイクルエンジンと4サイクルエンジンそれにロータリーエンジンがあります。

グローエンジンのしくみ
グローエンジンはその名の通り、シリンダーヘッドにグロープラグを装着しており、そのプラグにより点火し回転します。
グローエンジンの燃料すなわちグロー燃料はメチルアルコールが主体で、メチルアルコール:潤滑油=8:2が標準的な混合比です。
よりパワーを得るために、ニトロメタンやニトロプロパンなどを添加します。

点火プラグはグロープラグと呼ばれるもので、グロープラグのフィラメント(発熱部)には白金線が用いられます。
(グロープラグはその昔白金プラグと呼ばれました)

温めたメチルアルコールの上に赤熱した白金線をかざすとその白金線は赤熱し続けるという触媒作用を利用してグローエンジンは回転します。
すなわちグローエンジンはエンジン始動時にはグロープラグを発熱させるための電源が必要ですが、一旦始動してしまえば電源なしに
その触媒作用で回転し続けることができるのです。

グロープラグの重要性
模型ディーゼルエンジンには燃料の供給量を調節するニードルバルブと圧縮比を調節するレバーがあるのに対し、グローエンジンには
燃料の供給量を調節するニードルバルブしかありません、しかし模型ディーゼルの圧縮比を調節するレバーと同等の役目をするものがあります。
それは、グロープラグのフィラメントの太さ、巻き方、長さ、それにグロープラグ自体の長さ(圧縮比に影響します)で、太さに関していうならば、
太いものをコールド(夏季用) 細いもをホット(冬季用) そしてその中間をミディアムと呼びます。
この太さは単に季節による選択でなくエンジンの使用用途や回転の具合により選択します。
但し最近のグロープラグは性能が良くなりあまり気にせずに使用できるようです。