「日立」の兄貴分、京王2600系

相模鉄道は「別格」として、京王にも車体は勿論、制御器から台車まで「全身」日立の電車がいた事を思い出しました。1950年製の2600系です。3連5本という小世帯で目立たなかったのも「旧型」と「新型」の橋渡し的存在だったからであろうか?かくいう私も、もうすぐ(1977−11−23にお別れ運転)廃車ということで、曇天の高尾線に撮りに行ったのが、「彼等」との最初で最後のお付き合いだった。元々、正面非貫通が多かった京王だが、5000系以前は2000系シリーズの湘南型が主流だった。今改めて見返すと、十和田観光2400と共通のスタイルが色濃く感じられる車であった。しかし、京王の方が1年先輩にも拘わらず、すべての面でこちらの方が「高級」だ。前述の「注文流れ」に起因する基本設計の古さ、「地方向け」の仕様の低さ・・・からくるものなのだろうか?車体長も十和田より約2メートル長い、16.5メートル級である。


高尾山口に停車するデハ2606ほか。偶数車は前パン(奇数車は連結面寄に移設)だ。十和田2400との「血筋」を感じさせるアングルである。大きく突き出たステップが、車体の大形化が急進展したことを示す。オデコのデカ目2灯は、関東大手の象徴?


1977−10−10撮影

アサヒペンタックスSPF SMCタクマー55(1.8)  PX(Microdol X 1:3)


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