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オーディオのイグニッション連動化

 GOLFは、日本車と違いアクセサリーポジションがなく、キーの位置は「1.電装&イグニッションOFF(電装OFF&燃料供給遮断)」・「2.電装&イグニッションON(電装ON&燃料供給)」・「3.スタート」の3つのポジションしかありません。<カッコ内はディーゼル車の場合>
そのため、GOLFUのオーディオは、エンジンキーの位置に関係なく電源が独立しており、いつでも(キーを抜いていても)ON/OFFが出来ます。

 このオーディオがいつでも聞けるというのはとても便利なのですが、不便なところもあります。それは消し忘れと、つけわすれです。消し忘れはバッテリー上がりを招きます。つけ忘れは、目的地までは音楽を聴いていても、帰る時に付け忘れてせっかく持って乗ったMDがふいになってしまいます。そこで、今回のイグニッション連動化をしました。

 また、今までのイグニッション非連動の便利さも捨て難いため、スイッチを使い今までの電源とイグニッション連動の電源の選択が自由にできるようにしました。

1.電源の確保

 まずイグニッションと連動しているところからアクセサリー電源をとってきます。
こういう風にするにはイグニッション連動電源をパワーウィンドーからとってる方が多いのですが、うちの88CLI君には付いてないため却下です。そこで、ドアミラー&リヤーウィンドウの熱線のヒューズ部から「ヒューズからの電源とりハーネス」を使い分岐した線をアクセサリー電源としました。

   電源とりハーネス                        ヒューズ部

 既存ヒューズと電源とりハーネスを交換する形で取り付けます。この電源とりハーネスの板ヒューズ部の、コードが出ている側の端子を、バッテリー側の差し込みに差し、何も無い側の端子を既設機器(熱線)側の差込に差します。うちの車の場合、下側がバッテリー側でした。そして出ているコードを延長し利用個所まで引き新設機器(MDデッキ)を取り付けます。

2.MDデッキの取り外し&配線

 MDデッキをはずし、デッキ側のメイン電源とアクセサリー電源が共に車両側の同じ電源につながっているため、デッキ側のアクセサリー電源のコードを外します。外したコード(黒)をスイッチの@固定極に繋げます。車両側の電源コード(黒)をスイッチのA選択極Aに繋げ、先ほど引いてきたアクセサリー電源コード(赤)をB選択極Bに繋げます。


  ↓スイッチ部の回路図

  *スイッチの端子を図から見て上より選択極A(入力側)・固定極(出力側)・選択極B(入力側)とします。
  *車両側のコードは、途中で延長&分岐しているため色が黒となっています。

これで、電源がスイッチにより従来のイグニッション非連動電源と新設のイグニッション連動電源の選択ができるような配線が完成しました。

3.スイッチの格納

 スイッチ部の収納をしないといけません。 今回は、使用したスイッチをメーターパネルとオーディオパネルの間にあるスイッチパネルのあいたところを利用しました。ここにはスイッチが入ってない部分にはスイッチ風のふたをつけてあます。このふたに12ミリの穴を空けスイッチを取り付けました。運のいい事にスイッチの大きさがこのふたにぴったりあっていました。 

   既設スイッチおよびスイッチ風ふたは、手で手前に引っ張ると簡単に外れます。

4.完成です。

 スイッチを下にすればイグニッション連動、上にすれば従来通り、となります。 ただここで、スイッチの取り付け方向が反対だと動作は反対になります。

これで今までの不便からは開放されました、必要に応じて切り替えることが出来ます。

例えば普通は連動側にしておき国産車感覚で音楽が楽しめます。そして、ラジオとかで丁度いい時に何故かガソリンスタンドに入ってしまいエンジンを停止せざる得ない時(よくありますよね、ラジオ放送がここぞってときにエンジン切らないといけない場面)はスイッチを非連動側にしエンジン切ったままラジオのつづきを聞く事が出来ます。・・・(給油中はエンジン切るのが基本と考えているので)





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