出題時のコメント：

桂のパズル　２０手台

下にある２枚の角と香が気になりますね。 ７段目にある桂がなんとなく邪魔な雰囲気。
３７桂がなければ、４５銀とか香で空き王手できるので、４５桂、３４玉、３３桂成、同玉、４５銀と進めたくなりますが、 ３９桂成と香を外されると、４３銀成、同玉から８７角とか７６角とか１６角とか攻めても３３玉と戻られると意外に続きません。

正解は２５桂と右に跳ねる手。 ３４玉に３３桂成、同玉となれば先ほどと同じで詰みませんが、 ２５桂の場合には３４玉に７８角（６７角）、５６歩合、同角、同香と歩を入手できるので、それから３３桂成、同玉、４５銀、３９桂成、３４歩以下で詰みます。 ２５桂には同桂と取ることもできて、こちらの方が手数が長くなります。

　　２５桂、同桂、４５銀、３９桂成、

今度はさっきと違って２５桂の質駒ができたので、これを取ることを考えましょう。 ４７の桂を消去すれば６９の角で取ることができそうです。

　　４３銀成、同玉、３５桂、３３玉、４３桂成、同玉、２５角、３３玉、

角が邪魔で桂が打てないので、４９の角を活用して、２５角を１６角に置き換えることを考えましょう。

　　４３角成、同玉、１６角、２５桂合、同角、３３玉、

１６角、３３玉で２５桂が打てると思いきや、それを防ぐ２５桂の中合がありました。 しかし、桂２枚を入手できるので、以下は手順に収束します。

　　４３角成、同玉、３５桂、３３玉、２５桂　まで２３手

２５桂から始まり２５桂で終わる、おもしろい桂のパズルでした。

作者 「初手と最終手が同じ、還元玉です。 桂の活躍と25桂合がちょっとしたアクセントですが、相対的にやさしいと思います。 初手、左に桂が跳ねると玉が立って不詰という変化が気に入っています。 　右に跳ねて玉が立った場合、左に角が覗いて詰みという変化も面白いかと。」

それでは、みなさんの感想を。

山下誠さん：

２枚の角を捌いて２枚の桂で仕留める、パズル的な手順。

２５桂まで２１手解。 数え間違いかなということで正解としました。

小山邦明さん：

下段の駒が次々に活躍して16手目に桂の中合いが入り、 最後は初手と同じ25桂で詰んで面白さが増しました。

川越敏司さん：

一度捨てた２枚の桂馬が復活するフェニックス・テーマ。 ４三への執拗なまでの捨て駒に迫力があります。

松崎一郎さん：

桂（応酬）で始まり、桂を合いし、桂（連打）で終わる桂づくし。

占魚亭さん：

桂２枚を回収。

おかもとさん：

桂がチカチカ。 15手め16角に対して25桂合のあたりが創作の出発点かな。

S.Kimuraさん：

邪魔駒を消去する順番に悩まされました．

池田俊哉さん：

桂を捌いて大駒を世に出すのはわかるが、全般的に桂が主役で、最後に25桂の延命策が洒落ている

押し入れの大冒険さん：

まさに楽しい桂馬のパズル。

パズル展示室Ｎｏ．４５　解答：９名　全員正解

　　池田俊哉さん　　S.Kimuraさん　　おかもとさん　　押し入れの大冒険さん
　　川越敏司さん　　小山邦明さん　　占魚亭さん　　松崎一郎さん
　　山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。