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詰将棋おもちゃ箱パズル詰将棋
パズル展示室 No.40 坪倉光誠さん
パズル詰将棋
パズル詰将棋
棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
出題時のコメント:
角の動かし方 20手台

パズル展示室No.40 坪倉光誠

角桂歩対子のきれいな初形。 33角成が見えているので、12歩成、同角、22銀、同玉、33角成、21玉、13桂不成までという手順が浮かびますね。 実際には12歩成を同玉で詰みませんし、先に22銀、同玉、33角成、21玉としてから12歩成でもやはり同玉で失敗。 どうやったらこの詰め上がりにもっていけるのか、というパズルです。

12歩成を同玉と取られると、13銀と押さえようとしても23玉と逃げられるので、まずは23を塞ぐことを考えましょう。 玉を11に呼べば23桂、同角で塞ぐことができそうです。

  22歩、11玉、23桂、同角

これで12歩成が実現できるかと思うと、同角で22銀が打てません。 それから21歩成と捨てても同角、22銀、同玉、33角成、12玉で打歩詰。 先に21歩成と捨てるのがポイントです。 22歩を消してから12歩成とすれば、同角なら例の詰め上がりになるので、同玉と取って抵抗します。

  21歩成、同玉、12歩成、同玉、

23が塞がっているので、13銀と押さえれば21玉の一手(11玉は33角成)。 また22歩から12歩とすれば同角しかなく、想定した詰め上がりが実現します。

  13銀、21玉、22歩、11玉、12歩、同角
  21歩成、同玉、22銀成、同玉、33角成、21玉、13桂不成 まで21手

作者 「右上図の5×5以内、角桂歩の盤面対子図式の綺麗な初形から歩を駆使した軽い味がある手順が狙いです。 易しいですが少し紛れがありますし、角が34から12まで1つずつ下がっていくのも面白いと思います。 そして還元玉、3×3に収まって清涼詰になります。 手順全体を通して少ない持駒を駆使する美しさが良く出ているため、アート展示室向きかと思い投稿しました。 内容的には角翻弄のパズルとも取れますので、パズル展示室でも大丈夫かと思います。」

持駒の桂歩により角を翻弄するパズル。 ゴールが見えているので解きたくなりますね。 盤面対子から還元玉で清涼詰と、きれいなパズル作品でした。

それでは、みなさんの感想を。

西村勝憲さん:
何度もの歩打ち、成り捨てのそれぞれに意味があり、感心しました。

初解答ありがとうございます。 歩を使って局面を微妙に変化させていくのはおもしろいですね。

市原誠さん:
初形、手順、詰上がり図まで、すべてキレイな詰将棋だと思います。
蛇塚の坂本さん:
守備駒の角の利用見事。
山下誠さん:
手際よく角を1二へ運ぶ、気分のよいパズル。
松崎一郎さん:
初形から何となく詰形イメージは浮んだが、辿り着くまで骨が折れた。
おかもとさん:
13桂生の詰め上がりを目指す細かいやりとり。
小山邦明さん:
すぐに12歩成としたいが、同玉で23の空きがあって詰まないので、手数をかけて23に角を移動させてからする必要がある。
池田俊哉さん:
初手12歩成と行くと23から14への逃げ道が空いているため、先に桂歩を使って23を塞いでおく。 簡素形から指に任せて進む感触が良い
占魚亭さん:
13歩を銀に変える。
中村丈志さん:
5手目がポイントでしょうか。
inokosatoshiさん:
角を23に誘ってからの12歩成が上手い。
S.Kimuraさん:
なかなか角が成らせてもらえなくて苦労しました.

パズル展示室No.40 解答:12名 全員正解

  池田俊哉さん  市原誠さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん
  おかもとさん  小山邦明さん  占魚亭さん  中村丈志さん
  西村勝憲さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。