本作では、これまでの45桂に代わって44香が配置されています。 その分詰方も67角がありますが、どう活用するのでしょうか。 とりあえず、これまでの詰筋を試してみましょう。
- 18銀を置いてから19銀、39銀と追い出す順 ・・・ 56銀を同角でダメそう。
- 38銀を置いてから39銀、19玉、48銀 ・・・ 37と金なので、39銀に18玉があります。
- 単に19銀から39銀 ・・・ 29玉なら詰むので47玉だが、56銀、同角、同角、46玉、73角、55合、57銀まで。あれ詰んだ? いやいや、55飛の移動合があります。同角成、同玉(35玉は詰み)で怖い形ですが逃れ。
さすがに同じようにはいきません(あたりまえか)。
作者 「最後はイジワル問題、枠外思考も大事という好例(?)。37でのハガシのリフレインが面白いと思います。」
正解は2番目の筋の中にありました。18玉で19銀、同玉と1枚使わされてしまうのでだめかと思うところですが、38銀、48銀と並んだ形からなんと壁になっている37とを取る手が。
45桂がないと、こういう手が成立するわけですね。
29銀、19玉、38銀、28玉、
39銀、18玉、19銀、同玉、48銀、28玉、
37銀直、同金、
38の銀が持駒の歩に代わっても、それでどうなのという感じですが、37の駒が金になったので、もう1回同じように取りにいくことができるんです。
29銀、19玉、38銀、18玉、19歩、28玉、
37銀直、同飛成、29金 まで21手
銀の繰り替えパズルと思いきや、それだけでなくはがし趣向だったとは。
それにしても、意味ありげな67角、34角が誘い駒で、移動合で逃れとか、まるで大道詰将棋(どこかには配置されてないと角合が生じて詰みません)。 4問、同じような形から別の詰筋になるところも大道棋的で、この作者、そのうちおもしろい大道棋を創作するのかも・・・
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 山下誠さん:
- こちらは趣が変わって、金を入手するまでのパズル。
- 占魚亭さん:
- パズル要素とミニくるくるを併せた感じ。
- 小山邦明さん:
- 36金を入手する展開に持っていく手順がなかなか思いつきませんでした。
- 隅の老人Bさん:
- 銀の動きだけと思ったら、駒取りが2回もありました。
駒を取る前の銀の動きが巧妙です。
- 攻めダルマンさん:
- 45桂がないから37が弱いと気づいたら閃いた。
- 蛇塚の坂本さん:
- これは今までになく守りの駒にからみ金と歩の補充を計った事は意外でした。
- S.Kimuraさん:
- この問題だけ,45桂がいない理由がようやくわかりました.
- 池田俊哉さん:
- 56に角が効いているのがやっかい。壁駒を破る37銀が指しづらいが、結果的にそれで質駒を作って幕
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