歩に挟まれたきれいな初形の清貧図式。 飛を打つ一手で、15から19まで5か所、どこから打ちますか、というパズル。 15飛と打った場合は24玉に25飛とできますが、14玉で千日手。
ということは、どこから打っても歩突きで左に送るしかないので、とりあえず1x飛として進めましょう。
24玉に25歩、34玉、35歩と順に突いて85歩、94玉、95歩、同玉。 ここではたと手が止まります。 97龍は同角成だし、86龍、94玉、96龍は95合。
最初の1x飛を思い出しましょう。 15・17・18・19では飛が使えませんが、16飛と打っていたらどうでしょう。 6筋の歩がすべて消えたので16飛の利きがなんと9筋まで通りました!
16飛、24玉、
25歩、34玉、35歩、44玉、45歩、54玉、55歩、64玉、
65歩、74玉、75歩、84玉、85歩、94玉、95歩、同玉、
16飛が正解とわかれば、ここで、96飛と捨てる手の発見は難しくないでしょう。
96飛、同玉、85龍 まで21手
初手16飛に15の捨て合は、歩は二歩、飛角桂は品切れなので金銀香の3種類。 金銀なら打って簡単、香合も94玉まで追って95香で詰み。 ということで24玉と逃げるのが最長です。
パズル展は変化や紛れの多い問題が多いですが、本作は逆に初手以外はほとんど変化紛れなしで、初手一発のシンプルなパズルになっています。
- 作者:
- 歩の下から飛車が潜り込んでいくようなことがやってみたかったことです。
2手目15香車は取って歩を突いていって最後に95香車で早いです。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 収束淡泊ですね。よく見たら貧乏図式だった。
No.13とNo.14を眺めていたらNo.13の改作案が浮かびました。参考までに。
全体を一段下げて、攻方59香・玉方99馬とすれば貧乏図式で43手詰となります。
2手目角合で初手限定の意味が変化に隠れるのと、収束が詰将棋しすぎて、パズル的な味わいが薄くなるような・・・
- キリギリスさん:
- 2手目15歩が2歩で打てない事に気が付までに時間がかかりました。
- やまかんさん:
- 逃げた玉を下から潜り込んで捕らえる感じ。
- 太刀岡甫さん:
- 絶妙限定! 最初に打って最後に捨てる。
- しまぎろうさん:
- 一番働かなさそうな位置に飛車を打つのはやりづらかったです。
- maimaiさん:
- 初手の意味が最後の最後でわかった。変化がほとんど無いのも嬉しい。
- 名無し名人さん:
- 限定打の16飛を最後に捨てるとはおいしい構成。
- やぶいりさん:
- 15飛で失敗して16飛と打つ。
- きたさん:
- 初手の一発芸
- 水狂さん:
- 95香 まで23手
入手した合駒を最後に打つ手順になったので、どうも不安が残ります。
98龍、97香合、同龍、同角成、96香?
- 池田俊哉さん:
- 初手18に打った飛をこっそり16に移動させる。その飛が消えるのが良い構成
- 占魚亭さん:
- トンネルを作る。
- ぬさん:
- 16飛車がひと目なので、パスル要素がどこにあるのかわかりませんでした。
- 隅の老人Bさん:
- 初手が絶妙。これがなければ、くる展へ。
- S.Kimuraさん:
- 飛車の通り道ができるのが分かったので飛車を打つ場所が簡単に分かりました
- 小林巧さん:
- 成る程、初手15飛だと19手目に96飛と出来ません。
16飛と控えて打つのが肝要。参考になります。
- 名城健太郎さん:
- 飛車を16に打つ。
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