飛とと金の連携で追い詰める形。 まずは28とから左に追ってみましょう。
28と、39玉、38と、49玉、48と寄、59玉、
常に右に戻る変化を読まなくてはいけませんが、この辺りは簡単。
38とに29玉は、28飛、19玉、18とまで。
48と寄に39玉は、38飛、29玉、26飛、19玉、18とまで。
57が空いているので、59玉のときは56飛のチャンス。 でもいま56飛は68玉で77とが浮いているのでダメ。 時期尚早のようです。
58と、69玉、68と、79玉、78と寄、89玉、88と、99玉、
58とに49玉は、48と引、39玉以下さっきと同じ。
68とに59玉は、56飛、49玉、48と、39玉、59飛まで。
78と寄に69玉は、68飛、59玉、56飛、49玉、48飛、39玉、59飛まで。
88とに79玉は、78と引、69玉、68飛以下上記と同じ。
とうとう左端まで来てしまいました。 98とで折り返します。
98と、89玉、88飛、79玉、78と、69玉、68と、59玉、
68とに79玉は76飛まで。
59玉でさらに58と、49玉、48と寄、と追えるのですが、59玉と戻られると、飛の王手は続かないので再び58ととするしかなく、千日手で失敗。
いよいよ96飛を活用するときが来たようです。
56飛、49玉、89飛、38玉、
47とが浮いているけど、大丈夫でしょうか。 はい、大丈夫。 ここからは5手詰です。
58飛、47玉、57と、37玉、39飛 まで31手
二枚の飛車がうまく連携して収束。 詰上り、玉のまわりが8か所全部空いているのは珍しいですね。
- 作者:
- 左右が裏返し?のような妙な初形から、と金押しで手が続くだけの簡単な作品です。いつ96の飛車を動かすか、というだけの問題ですが、往路で56飛では詰まず、切り返しての復路で56飛以下詰みます。最後透かし詰めになるのがちょっと面白いでしょうか?
有山さんの初投稿作品。 飛と豆腐のおもしろい形の無防備図式から最初はシンプルなと金追い。 くるくる展示室向けの投稿でしたが、趣向より、96飛を動かす時期とどこでどう詰めるのかというパズル的な味わいが強いので、パズル展示室で出題させていただきました。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 57に隙間あり。
- やまかんさん:
- 22手目までは自然な流れでしたけどそこから少しひねりが利いてる。こういう飛車の動きをひねり飛車と言うのかな?
- 長谷繁蔵さん:
- 難しかったあ!
- 長谷川琴さん:
- 歩と飛で良く出来たパズルです。
27とが98まで行くとは思いませんでした。
- 名無し名人さん:
- 7段目で詰むとは意外でした。
- きたさん:
- 復路もと金で送っていくと詰まなくなる。どこで破調に入るかという問題。好作と思います。
- 池田俊哉さん:
- 56へ振る筋とは思ったが、七段目へ逃がす展開になるとは思わなかった
- 小林巧さん:
- まだかまだかの飛の出番は23手目。二枚飛車に追われた夢……とはいうものの、それ程の悪夢でもなく、気持ち良く昇天の図。
- 隅の老人Bさん:
- あなたと共に何処までも。でも、そのうちに気持ちも変わる。
パズルの鍵は96飛でした。
- S.Kimuraさん:
- 玉をと金で9筋まで追いかけて,88飛とし,77のと金で5筋まで戻したのですが,69玉と戻られて分からなくなってしまいました.
58とに69玉なら68飛、79玉、76飛、89玉、88飛まで。 でも58とに49玉と逃げられると行き詰ります。
- 占魚亭さん:
- 素直すぎる手順ですが、パズルっぽさは出ていると思います。
- やぶいりさん:
- 56飛〜58飛がうまい活用。
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