棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)
詰将棋は広い意味ではすべてパズルですが、パズル詰将棋は、その中でもパズルの香りの強い作品のコーナーです。 パズルにも、悩ましいながらもあることに気付けばすぐに解けるものから、何通りも場合分けしなければ解けない複雑なものまで、いろいろあります。 本作は一つ気が付けば解けるシンプルな知恵の輪のような作品。 46に逃げられては広すぎるので、まずは角打ち。 さて、どこから打ちましょうか。 成れるように73角か、17飛26玉のとき成れるように64角か、それとも55角か。 いずれにしても受方は銀1枚しか持っていないので46銀と合駒する一手。 打ち場所は保留して進めましょう。 73角(64角・55角)、46銀合、17飛、26玉、 ここでも35玉と逃げられないように蓋をするしかなさそう。 62角成(53角成・44角)、35銀引、 ここからは16飛、37玉と戻すか、27飛、15玉と更に追うか二つの道がありそうです。 16飛、37玉、73馬(64馬・55角)、46銀上、 これは73・64の場合は角が馬になったもののあまり変わらず、千日手模様。 27飛、15玉、51馬(42馬・33角成)、 51馬は同飛でNG。 とすると初手73角はダメですね。 42馬・33角成には24銀と引いて、これは同馬、同飛が逆王手になるので取ることはできません。 ここまで来たら、戻るしかありません。 17飛、26玉、53馬(44馬)、35銀、16飛、37玉、64馬(55馬)、46銀、 なんとなく無限ループの予感が・・・ この知恵の輪を解くカギはこの先にありました。 17飛、26玉、27飛、 これは35に逃げられてだめだったんじゃ・・・ いや、55馬だったら45馬までで詰みますね。 ということは初手は55角が正解だ! 15玉と逃げても、銀は46にいるので33馬まで合利かずの詰み(24飛は無駄合)。 55角、46銀合、17飛、26玉、 44角、35銀引、27飛、15玉、 33角成、24銀引、17飛、26玉、 44馬、35銀上、16飛、37玉、 55馬、46銀上、17飛、26玉、 27飛、15玉、33馬(35玉、45馬) まで23手 一見、無限ループのようですが、55角が55馬になったことで、27飛と変化してループを終わらせることができました。 パズル展示室は、どちらかというとややこしい作品が多いけど、こういうシンプルなパズルも大歓迎です >作家のみなさま
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
パズル展示室No.6 解答:16名 全員正解
池田俊哉さん S.Kimuraさん きたさん 鈴木康夫さん 隅の老人Bさん 占魚亭さん タクさん 名無し名人さん 長谷川琴さん 長谷繁蔵さん 凡骨生さん 三輪勝昭さん やきのりさん やぶいりさん やまかんさん やよいさん
当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。