初形をじっくり見ると、飛び駒が11−99の斜めの筋、そして3筋の縦の筋から王手できる位置にいるのがわかります。それぞれが邪魔しあっているので、順に捌いていきます。
まず44角の王手を邪魔している33の香を消去。
12歩、21玉、31香成、同玉、
玉を11に戻して35の角を消去します。
32歩、21玉、11歩成、同玉、44角、同桂、
また31に呼んで36香、同桂で44の桂を移動させます。
12歩、21玉、31歩成、同玉、36香、同桂、
これにより55角と66の角の消去が可能になりました。
32歩、21玉、11歩成、同玉、55角、同歩、
66の角がいなくなったので、36飛と桂をとることができます。
12歩、21玉、31歩成、同玉、36飛、同飛、
取った桂を使って収束です。
23桂、21玉、11歩成 まで31手
歩打と成捨てで玉を1筋と3筋に振りながら、飛び駒を順に捌いていく歩知恵の輪。
ロジックが明快で楽しいパズルでした。
- 作者:
- 詰将棋博物館の有馬康晴作品集に「桂知恵の輪」とでも言うべき作品(76番)を見かけ、これを応用して何か作れないか試行錯誤するうち出来たのが本作です。
例によって?桂知恵の輪という本来のテーマはどこかに行ってしまい、結局は歩知恵の輪ということになりました。
カギを外す毎に玉を往復させるための歩を入手し、手が続きます。初形からは判り難いですが、2回跳ねた玉方桂が実は最後のカギだった、というところがポイントです。
有馬康晴作品集76番、初形がユニークですね。 駒数も少なくすっきり。 是非合わせてご鑑賞ください。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 長谷川琴さん:
- パズルの、くるくる、で楽しい。
- 三輪勝昭さん:
- この組み合わせで局面をほぐすのは見た事ない。
後、どうでも良い事ですが、僕なら37香は38香に置く。
当り駒を嫌う性格なもので…
- 凡骨生さん:
- 歩打ち歩成がリズム良い。
- やまさきさん:
- 一見難しそうな問題だったがよく考えれば解けた。詰め上がり図はスッキリしている。
- きたさん:
- 知恵の輪入門編。
- 名無し名人さん:
- 歩打〜成捨ての繰り返しが味わい深いですね。
- DD++さん:
- まるで桂の入った秘密箱。なぜか最後は桂打ちまでになるものだと思い込んで29手目でしばらく悩んでしまいました。
- 池田俊哉さん:
- 初形から手順が一目でわかるが、その通り進むのが気持ち良い。
歩知恵の輪の好作
- 隅の老人Bさん:
- 左往右往で、最後に桂が取れるとは!
解いて楽しくなる詰将棋、です。
- やまかんさん:
- 気持ちいい手順。暑い夏によい。
- やぶいりさん:
- 一歩千金、一桂千金。
- S.Kimuraさん:
- 知恵の輪の仕掛けが分かりやすかったので簡単でした
- 占魚亭さん:
- 最後があっけない気もしますが、楽しかったです。
- 長谷繁蔵さん:
- 易しかったが面白い。
|