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詰将棋おもちゃ箱パズル詰将棋
パズル展示室 No.3 岩田俊二さん
パズル詰将棋
パズル詰将棋

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:

歩のパズル。50手台


居玉、しかも無防備で、馬と豆腐軍団に迫られている形。
先手の勝利は間違いなさそうですが、持駒は歩しかないので、勝ちきるまでは大変です。
62馬と動かしては上部に脱出されてしまうので、押えの44馬は動かせません。
52歩も二歩で打てないので、と金を捨てて歩を成るしかなさそうです。

  52と、同玉、

初手、うっかり62ととすると、41玉、52と、31玉と逃げられるので、ご注意。
52同玉で、53歩成と63歩成の二択。
まず53歩成としてみると、41玉、42と、同玉、33歩成、51玉、52歩、61玉で切れ筋(62馬!、同玉、63歩成と迫っても、71玉、72歩、61玉で打歩詰)です。
でもこの手順は64歩がなければ52歩、61玉に62歩で続きそうです。
ということは64歩は邪魔駒なので、これを捌く63歩成が正解です。

  63歩成、41玉、52と、31玉、42と、同玉、

52とに同玉でも53歩成で同じなので、31玉と2手延命。

  53歩成、31玉、42と、同玉、33歩成、31玉、

すぐ33歩成だと51玉で52歩が打てないので、54歩も消去しておく必要があります。

  32歩、41玉、42歩、51玉、52歩、61玉、

52歩を同玉なら43馬で、73と左と入る手があるので、手数は長いけど簡単。

  62歩、71玉、72歩、81玉、82歩、91玉、92歩、同玉、

72同玉や82同玉は73とがあるので、最後まで逃げます。

  83と右、91玉、81歩成、同玉、82と!、同玉、55馬、92玉、

91玉で、打歩詰で一見切れたかという局面。
ここで81歩成から82との捨て駒が妙手。 55馬と活用すると詰み形になったのがわかります。

  93歩、81玉、82歩、91玉、92歩成、同玉、65馬、91玉、
  92歩、82玉、83と、81玉、91歩成、同玉、92と まで51手

序盤の歩消去、中盤の3筋から9筋まで歩連打、終盤の持歩と馬を活用しての収束と、歩の活躍する「歩のパズル」作品でした。
4段目のと金群に持駒歩がたくさん、という作品は、アートNo.26(谷川浩司九段の名作)など、いろいろ作られていますが、本作は馬を絡めたのが新機軸。 ほとんど動かない馬ですが、手順は序から収束まで馬の利きがキーになっています。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

やまかんさん:
64歩を消さないといけないんですね。残して62馬の筋もよかったです。
凡骨生さん:
フーフー言って詰め上げました(笑み)
池田俊哉さん:
とりあえず二歩をしないように4段目の歩を消しておく。逃げ方をうっかりすると逆に手数が伸びてしまいそう
きたさん:
なかなか50手以上にならなくて苦労しました。
収束の方が難しいがうまく詰むものです。好作と思います。
ほいさん:
九歩連打が創作の動機ですか。
綺麗な作品ですね!
やよいさん:
持駒が歩のみのため、4段目の歩を処分するのだろうと当たりをつけ、
何とか解くことができたようです(手数は自信ありません)。
隅の老人Bさん:
どちらに逃げる、取るor取らない、いろいろあって悩ましい。
パズルと云うよりは迷路のような気がします。

迷路もパズルの一種ですね。 迷路は行き止まりになると失敗とすぐわかるけど、詰将棋は正解も変化も詰むのでちょっとうっとうしいかも。

S.Kimuraさん:
52と,と捨てて,63歩成→33歩成→53歩成と追いかけたのですがその先が分かりませんでした.10枚もある持ち歩をどうやって使うのか,なぞが解けませんでした.

おしい。63歩成→53歩成→33歩成が正解でした。

占魚亭さん:
二段目に歩がズラリ。壮観。

パズル展示室No.3 解答:8名 全員正解

  池田俊哉さん  きたさん  隅の老人Bさん  占魚亭さん  ほいさん
  凡骨生さん  やまかんさん  やよいさん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。