詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.510 やよいさん

くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
お供がいっぱい 30手台

くるくる展示室No.510 やよい

一見して斜めに送る趣向とわかる初形ですが、と金が3枚強力に守っています。 出題コメントにあるように、この3枚は王様のお供。 一緒に斜めに動いていくのです。

まず、3枚のと金を先に動かします。 持駒に桂歩が4枚ずつあるので、これを使って 56桂、同と、65歩、同と と斜めに呼びます。 次は63とですが、54に動かすことを考えれば54とと捨てる手が思い浮かぶでしょう。 54とに同玉は43角成、64玉、71銀不成、73と、65馬以下ちょっと長いですが追い詰め。 趣向を考えれば同とが作意のはずですから、同玉は変化で、43角成とできるから詰むだろうと読み飛ばすのがくるくる的な解き方かもしれません。 ただ、初手から先に54ととしてしまうと、56桂、同と、65歩のとき同と左で詰まなくなってしまうので、ここは注意が必要です。

これで3枚のお供が先に斜めに動いたので、73銀不成、55玉と最後に玉を動かし、斜めにヒトマス移動が完了します。

  56桂、同と、65歩、同と、54と、同と、73銀不成、55玉、

8手で斜めに送る手順がわかったので、ここからはお楽しみタイム。

  47桂、同と、56歩、同と、45と、同と、64銀不成、46玉、
  38桂、同と、47歩、同と、36と、同と、55銀、37玉、
  29桂、同と、38歩、同と、27と、同と、46銀、26玉、

最後は28には行けないので26玉と逃げて収束します。

  16角成、36玉、25馬 まで35手

お供連れの送り趣向では普通お供の駒は1枚。 たまにお供2枚もありますが、本作のように3枚もお供に連れて行くのは珍しい。 3枚のと金の強力な守りはインパクトがありますね。

作者「くる展No.274の改良で、斜め送りのお供を3枚に増やした図です。
と金の王手を同玉と取る変化が結構厄介ですが、読み飛ばし希望です。」

同玉の変化が気になる方は、上記の盤面か棋譜ファイルでご確認ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

Estalightさん:
持駒からどういう手順で3枚のと金を動かすのか分かりやすかったです。
蛇塚の坂本さん:
お供は多いのヒントとは言えと金が3つも綺麗に付き従う姿は非常に面白い。
山下誠さん:
守備のと金を排除しながら対角線上を銀で追う趣向。 一糸乱れぬ規則性が快い。
名越健将さん:
21手目36との変化だけ少考しました。
松崎一郎さん:
守りのと金三枚が最後まで玉のお供。
たくぼんさん:
これだけお供がいっぱい付いて来る追い趣向はあまり見たことがないですね。 面白い
小山邦明さん:
銀で玉を右隅に押しやっていく手順に迫力を感じました。
おかもとさん:
と金と玉の動きは、ライフゲームのグライダーみたい。

ライフゲームウィキペディア) とは懐かしいですね。 学生のころプログラムを組んでいろいろなパターンを楽しんだことがあります。 詰将棋のアイデアにつながることもありそう。

池田俊哉さん:
と金三枚を連れて玉が斜めに大移動。 趣向を成立させる最小限の駒数でできているのもうまい
ootanowatasi67さん:
61角が、楽しい趣向を陰で支え、とどめをさす。
森田正さん:
玉がと金3枚に護衛されて移動。 楽しいです。
はまちさん:
八手一組の手順の繰り返しが面白い趣向でした!
中村丈志さん:
同じ形と同じ手順で移動していくのが面白いです。 手数が合っているかは不安。
占魚亭さん:
と金3枚を引き連れて下る王様。

くるくる展示室No.510 解答:15名 全員正解

  池田俊哉さん  Estalightさん  ootanowatasi67さん  おかもとさん
  川石隆志さん  小山邦明さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  中村丈志さん  名越健将さん  はまちさん  蛇塚の坂本さん
  松崎一郎さん  森田正さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。