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詰将棋おもちゃ箱 − くるくるおもちゃ箱くるくる展示室 No.498 菅野哲郎さん |
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![]() と金がいっぱいのきれいな初形。 よく見ると貧乏図式というだけでなく飛桂香歩全駒の四色図式になっており、菅野さんの遊び心が伝わってきます。 98龍、同玉、58龍、87玉、 龍の斜め送りの場合、99角や11角など角でヒモを付けるのがよくあるパターン。 有名な伊藤看寿の煙詰(図巧99番)もそうでしたね。 本作では角のヒモはなく、79にあると金が龍と一緒に斜めに移動していくことで、龍を支えるようになっています。
88龍、76玉、77歩、75玉、67桂、同と、76歩、同玉、 この12手で、右上にひとつ移動させることができました。 それでは、あと3回続けて楽しみましょう。
77龍、65玉、66歩、64玉、56桂、同と、65歩、同玉、 ここからは桂やと金の斜めの配置はもうないので、簡略化したサイクルでそのまま収束します。
44龍、32玉、23と、同玉、24と、22玉、 龍とと金での2枚追いをベースにした12サイクルの斜め送り趣向。 駒がどんどん捌けていくので気持ちいいですね。 本作は2014年3月の投稿作品。 菅野さんからはたくさんの作品が投稿されていて、なかなか出題できなかったのですが、 本作の場合、作者は趣向を更に複雑化して、詰パラ2017年8月号大学院で発表しました。 ![]() それもあって保留にしていましたが、おもしろい趣向なのでくるくるで紹介したいのと、 詰パラ発表図の創作過程がわかるのも良いかと思い、今回出題させていただきました。 棋譜ファイルも置いておきますので、本作を鑑賞したあとにでも、こちらもぜひご鑑賞ください。
「天国への階段」では成銀を捨てて歩打ちで戻す4手が付け加えられ、16手サイクルになっています。 更に99玉の全駒配置から詰め上がりは11玉で4枚の準煙と更に様式美が追及されています。 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
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くるくる展示室No.498 解答:10名 全員正解
池田俊哉さん S.Kimuraさん おかもとさん おしいれの大冒険さん 当選者は、展示室で発表しています。 |