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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.493 菅野哲郎さん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
銀は全部消える 50手台

くるくる展示室No.493 菅野哲郎

配置からして2筋ごとに横に送る趣向と推察できます。 初手は銀を取る一手で、その銀を打てば玉を91から71に動かすことができますね。

  81香成、同玉、92銀、71玉、

2筋ずれて同じ形になったので、続けて楽しめそうです。

  61香成、同玉、72銀、51玉、
  41香成、同玉、52銀、31玉、
  21香成、同玉、32銀、22(12)玉、

次は23で清算して飛打。 歩からでも銀からでも同様です。 銀は不成でも同じです。

  23歩(銀)成、同龍、同銀(歩)成、同玉、24飛、12玉、13歩、同玉、
  14飛、23玉、

14飛に22玉は32歩成以下。 23玉には24歩と打って、今度は左に2筋送る手順を考えましょう。

  24歩、34玉、43銀不成、44玉、23歩成、43玉、

この6手で23玉を43に送ることに成功。 打った歩ですぐ空き王手する手順は珍しく新鮮ですね。 この調子で左に送りましょう。

  44歩、54玉、63銀不成、64玉、43歩成、63玉、
  64歩、74玉、83銀不成、84玉、63歩成、83玉、

ここからは収束。

  84歩、同龍、同飛、同玉、96桂、74玉、64飛、83玉、
  84飛 まで53手

左右対称の初形から、2筋ずつ右へ、折り返して2筋ずつ左へ、1往復の横送り趣向でした。
最初の趣向で打った銀が折り返しの趣向で働いて消えるのがいい感じです。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
銀を打った其れが玉で消えて行くのは想像出来るが、其れが歩を陰にして玉を誘導するとは面白い発想。
山下誠さん:
1段目を這って逃げてきた玉が4段目を戻るのは予想外のルート。
松崎一郎さん:
初形は綺麗な左右対称。 取って、打って、取られ、まさに銀4枚のワンマンショー。
小山邦明さん:
何箇所か非限定のところがあるように思いますが、きれいな初形対称で玉がくるくるする手順でした。
S.Kimuraさん:
往路と復路のつなぎが難しかったです.
占魚亭さん:
左右対称系の初形。 24歩(27手目)からの手順がいい感じ。
池田俊哉さん:
往路で打った四銀を生で捌いて消していく。 初形から趣向だとわかるのが心地よい作品
三段目の歩成は最後(63だけ)限定なのかな?
おかもとさん:
26金と66金はなくても大丈夫そうだけど、初形左右対称にしたかったのかな。

なくても大丈夫ですね。 対称にするための飾り駒かな。

嵐田保夫さん:
手なりだが、平凡の中にもと金の向きを変えて仕上げるところなんかは流石の技を感じさせますね。

くるくる展示室No.493 解答:9名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん
  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。