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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.492 TETSU

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
とどめは桂 50手台

くるくる展示室No.492 TETSU

持駒香4枚なので、とりあえず96香と打ってみるところ。
85玉に95角成、75玉、86金から金でずっと横に追っていって26金まで詰み。
ああ、金追い趣向かって、さすがにくるくるでもこの手順では新作とはいえません。 持駒の香が余ってますしね。

96香には、95歩の捨て合がいい手。 同香では85玉で、今度は金追いができませんし、86歩、75玉、76香と打って行っても香が足りません。
なので、同角成と取る一手で、93玉に、82に逃げられてはいけないので73馬と空き王手。 94歩合に同香、同玉となれば、香を歩2枚と交換した形になりました。

  96香、95歩合、同角成、93玉、73馬、94歩合、同香、同玉、

持駒は香4が香3歩2になりました。 まだ香が3枚あるので、もう3回繰返しできそうです。

  96香、95歩合、同馬、93玉、73馬、94歩合、同香、同玉、
  96香、95歩合、同馬、93玉、73馬、94歩合、同香、同玉、
  96香、95歩合、同馬、93玉、73馬、94桂合、同香、同玉、

後手は歩は7枚しか持っていなかったので、4回目で品切れになって、最後は桂合です。 それまでの合駒で桂合をしていたら94合に85桂まで。
香4の持駒が桂歩7と倍の枚数に増えたので、横に逃がしてもなんとかなりそうですね。

  95歩、85玉、86歩、75玉、76歩、65玉、66歩、55玉、
  56歩、45玉、46歩、35玉、

この時点で持駒桂歩でちょっと足りなさそう。 そこで、馬を最後にもう一度活躍させて、もう1枚合駒を稼ぎます。

  62馬、44桂合、同馬、同歩、
  27桂、25玉、26歩、16玉、28桂 まで53手

前半は香から歩2枚への持駒変換趣向、後半はその歩を連打する横送り趣向で、 最後は大活躍した馬も消えて「とどめは桂」で収束しました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
玉方の手持ちの歩を駒切れにする発想が面白い。
山下誠さん:
歩切れになるまで歩合を強要する前半部がユーモラス。
松崎一郎さん:
七度笑って(歩、歩、歩・・)軽々(桂桂)に事を為す。
小山邦明さん:
香を歩2枚に変換していくが、8枚目の歩がなく桂合を強要し、42手目でさらに桂合を発生させて詰ます構想はすばらしい。
S.Kimuraさん:
前半で集めた歩を後半で一気に打ってしまうのは爽快でした.
占魚亭さん:
前半の趣向部が上手くできていますね。
池田俊哉さん:
香を打っていって横追いかと思ったらそれでは短かった
香→二枚歩の持駒変換(厳密に言うと違うのかな?)で歩を稼いでから右に追い出す。 最後に馬をもうひと働きさせる、など構成が良い
おかもとさん:
大道棋風の持駒変換ですね。

実はこの形の大道棋も数作作ったのですが、実戦価値が今一つな感じで未発表です。

嵐田保夫さん:
うまく歩の持駒と置駒の関係を両立させましたね。

くるくる展示室No.492 解答:9名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  小山邦明さん  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。