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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.490 本間晨一さん

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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
3二の攻防 30手台

くるくる展示室No.490 本間晨一

斜めに並んだ角銀5枚。 出題コメントの「3二の攻防」からすると、32で角銀をはがす趣向でしょうか。 玉を31に呼べば、42とで金が取れて、続けて32とで銀を取ることができますね。

  31銀、同玉、42と、22玉、32と、同銀引、

32とを同銀上と取ってしまうと、21が空いて、21金、同玉、23香と飛を取られてしまうので、同銀引が正解。 以下も同様で、21銀はできるだけ動かさないようにしましょう。 さて、また31銀と捨てれば、42金から32金で銀が取れそうです。 続けて楽しみましょう。

  31銀、同玉、42金、22玉、32金、同角、
  31銀、同玉、42金、22玉、32金、同角、
  31角、同玉、42金、22玉、32金、同銀、
  31角、同玉、42金、22玉、32金、13玉、14銀 まで31手

最後は21銀で取ることになりますが、このときは持駒が足りないので21金と捨ててもダメ。 もう一サイクル進めて、最後の銀も取って収束します。

作者 「角2枚と銀3枚の剥し趣向です。 角と銀の剥す順は限定されていて、21銀は最後に剥されます。 くるくるらしく6手5サイクルで表現してみました。」

斜めに並んだ角銀のはがし趣向。 はがし趣向は取る順番が限定されないことがよくあります。 本作では21銀が最後になることで、取る順番がすべて限定されているのがいいですね。

本作では角銀5枚をはがしますが、角銀4枚をはがす同様の趣向は相馬康幸さんにあります。 あわせてご鑑賞ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
2一の銀が移動出来ない状態での流れが面白い。
山下誠さん:
駒の種類は微妙に変わるが、シンプルな5サイクルの繰り返し手順。
松崎一郎さん:
銀3枚と角2枚の斜めのライン崩しが気持ち良い。
小山邦明さん:
32の攻防が限定着手なのが良い。 18手目同銀は21金、同玉、23香不成以下早詰。
S.Kimuraさん:
21に銀を残すのが大事なのですね.
占魚亭さん:
たのしい呼び出し剥がし。
池田俊哉さん:
斜めに並んだ角銀剥がし。 21銀を動かしてしまうと21金と打つ筋が生じるため剥がし順が限定されるのが良い
おかもとさん:
実戦風ハガシだが、手順前後がきかないのはウマイ。
なお、12歩を12香にして、33歩を33桂にすると、35とは省けるようです。
嵐田保夫さん:
実は2一を巡る攻防。
空貴人さん:
攻方の持駒の金が2一の銀の動きを止める抑止力となっている
繰り返しの手順だけではなく、詰将棋として成立させる技術力に触れることができて楽しいひと時でした
おしいれの大冒険さん:
32の攻め駒をどちらでで取るのが最長か。

くるくる展示室No.490 解答:11名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  おしいれの大冒険さん  小山邦明さん  占魚亭さん  空貴人さん
  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。