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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.485 本間晨一さん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
とどめは銀 20手台

くるくる展示室No.485 本間晨一

斜めに並んだ歩と82の角が、斜め送り趣向が始まることを予感させます。
初手、41歩成では61玉で困りそうなので、63桂打から入ります。 これなら61玉は71角成までなので62玉の一手で、続けて54桂。 63玉は64金まで。 53玉と逃げて、桂連打による斜め送りが始まります。

  63桂、62玉、54桂、53玉、45桂、44玉、36桂、35玉、

これでもう桂はありませんが、13に銀があります。 24銀不成、26玉に27歩とたたけば、28金から追い戻せますね。

  24銀不成、26玉、27歩、同玉、
  28金、36玉、37金、45玉、46金、54玉、55金、63玉、64金、62玉、

4枚の桂もすべて消えて、ここからは収束。 要の角も消して「とどめは銀」です。

  63歩、51玉、41歩成、61玉、71角成、同玉、62銀 まで29手

作者「4桂の斜め連打の後に、角筋の金による追い戻しで、4桂を消去するのが狙いです。
それぞれよくある手筋ですが、この組み合わせは珍しいと思います。
詰手順は、くるくるで平易だと思います。」

桂を連打して、それを金追いなどですべて消去する趣向は四桂追戻り詰または四桂追戻し詰と呼ばれています。 最近もくるくる展示室No.482りらっくすさんがありましたが、このように上または下に連打する縦型が多く、斜め型は珍しい。 斜め型の元祖、無双32番は桂王手を香に取らせて消すパターンなので、シンプルに金追いで玉に取らせるのは初めてでしょうか。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
桂の斜め玉での往復消去角の消去もスッキリ感じる。
山下誠さん:
玉が階段を往復する様が楽しい。
大塚康平さん:
4回打って全て回収される心地よさ
占魚亭さん:
現れて消える、桂の階段。
小山邦明さん:
打った桂馬がきれいに消えて気持ちが良い。
松崎一郎さん:
持駒の多さに、ついドン引き。

62銀まで27手解で、数え間違いか、途中2手とばしたかな。 ほぼ解けているので正解扱い。

中村丈志さん:
一歩千金でした。
池田俊哉さん:
四桂連打から金押しで桂消去。 24銀生や41歩成など趣向を成立させるための配置が良くできている
おかもとさん:
四桂の追い戻り詰。 縦型はときどき見るが、斜めは少ない?
ootanowatasiさん:
寄せては返す波のよう
空貴人さん:
25手目、何気なく41と、と進めてしまい、角の視線にヒヤリとしました。
改めて、無駄な駒がないことに驚いた次第です。

くるくる展示室No.485 解答:12名 全員正解

  池田俊哉さん  ootanowatasiさん  大塚康平さん  おかもとさん
  川石隆志さん  小山邦明さん  占魚亭さん  空貴人さん
  中村丈志さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。