盤面は歩だけ、持駒は金香２色と、アート展示室かと間違いそうな初形。
でも手順はしっかり趣向詰というくるくるアートです。
持駒はたくさんあるものの、玉はすごく広くて、やみくもに打っていっても捕まりそうにありません。
ここは「香の威力」で、玉の逃げ場所を効率的に狭めることを考えましょう。
まず８８香と打てば９６、９７、７７玉は金打で簡単、７６玉の一手で、これで９筋全部動けていた玉が７筋しか動けなくなりました。
この調子で狭めていきたいのですが、香はあと３本しかないので、一筋おきに打って節約するのがポイント。
そう考えると６６金捨てが浮かんでくるのではないでしょうか。
８８香、７６玉、６６金、同玉、
これで斜めに２筋移動して初形と同じような形になりました。
続けて玉を狭めていきましょう。
６７香、５５玉、４５金、同玉、
４６香、３４玉、２４金、同玉、
最後のサイクルでは１３玉は２３金の１手詰なので、３３に逃げます。
２５香、３３玉、２３金、３４玉、２４金 まで１７手
見て楽しい、並べて楽しい、新春にふさわしいくるくるアートでした。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 市原誠さん：
- 金より香が大事！
- 蛇塚の坂本さん：
- 香の威力と金の協力最高です。
- 中村丈志さん：
- リズムよく解けました。
- 山下誠さん：
- 金を捨てては香を打つ、このリズムが快い。
- 竹中健一さん：
- 明快でよいですね。最後は1筋に逃げる順の方が良かったなぁ。。。
そうですね。 最初は１筋に逃げる順を作意にしていたのですが、歩一色にするためにこの手順になりました。
- 松崎一郎さん：
- 綺麗な初形、恐怖（香歩）の詰上り。
- 小山邦明さん：
- 香と金の組み合わせで香の威力を最大限に出せた作品だと思います。
- 原田雄二さん：
- 楽しく、くるくると詰め上げました。
- 楠本晋さん：
- 香車と金が協力しての斜め送り趣向が楽しかったです。
- 森田正さん：
- 左から右へと、香と金の追い趣向が楽しい。
- 占魚亭さん：
- ただただ楽しい。
- 池田俊哉さん：
- 香打-金捨ての4手サイクルで斜め移動。
単なる金打ではなく腹金捨てで移動できたのが良い
- 那須清さん：
- 一糸乱れぬ趣向。 きれいです。
- 竹園正秀さん：
- ？(※)手多い ※すみません。読み取れませんでした。
- 川端潤さん：
- 一見打つ順番がややこしそうに見えるが、規則的のはずと気がつけば解決。
- おかもとさん：
- 四拍子のリズムで攻める。
- ootanowatasiさん：
- 見事な4本の香の串刺し。
- 空貴人さん：
- 玉を香で吹き飛ばして、金で引っ張り込むようなリズムが繰り返される作品。
最後ピタッと着地、落ち着いた余韻を感じます。
２４金まで１９手解。 数え間違いかな、ということで正解扱い。
- 嵐田保夫さん：
- 三手目７八香に拘ってちょっと難儀した。
もっと引き付けないと「引きつけて引きつけてズドーンは宇宙の法則」。
香が５枚あれば、順に打っていってあと金４枚で詰むのですが、香４枚だとちょっと足りない。
２３金まで１５手解。 もともとの作意だったのと正月なので甘く正解扱い。
- S.Kimuraさん：
- 玉の斜め・横の動きの繰り返しが楽しかったです．
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