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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.477 菅野哲郎さん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
とどめは飛車 30手台

くるくる展示室No.477 菅野手哲郎

一見して横送り趣向の形。 まずは96歩、85玉と寄せて、ここから6手サイクルの横送り趣向が始まります。

  96歩、85玉、

83飛成で詰みと思ったあなた、16飛があるのでそれはできません。 ということで86歩、74玉と追って、ここですぐに83馬では75玉で打歩詰なので75歩と打ってから65玉に83馬とします。

  86歩、74玉、75歩、65玉、83馬、75玉、

83馬に55玉は56金がありますし、64玉も74馬、55玉、56金以下。 75玉の一手で、これでひと筋右に寄せることに成功しました。 それでは続けて楽しみましょう。

  76歩、64玉、65歩、55玉、73馬、65玉、
  66歩、54玉、55歩、45玉、63馬、55玉、
  56歩、44玉、45歩、35玉、53馬、45玉、
  46歩、34玉、35歩、25玉、43馬、35玉、

あとは「とどめは飛車」をめざして収束に突入。

  36歩、24玉、33馬、25玉、16飛成、同玉、15飛 まで39手

歩をバンバン使いながら馬で送る気持ちの良い趣向詰でした。

この趣向自体は大塚播州さん「歩連獅子」にあります(詰パラ1971年2月、修正1972年8月)。 大学院発表の本格的な趣向詰。 菅野さんは知らずに創作したと思いますが、菅野作は大塚作のくるくる版という感じですね。

棋譜ファイルを置いておきますので、「歩連獅子」 もぜひご鑑賞ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
五段目の歩を王が喰って、6段目の歩を再生して行く構想が面白い?
松崎一郎さん:
ふふふふふ、、、、笑いが止まらないくらい面白くて楽しい。
山下誠さん:
16に飛車が成って飛を取り、きれいな収束。 さりげなく42香配置で馬の移動場所をうまく限定していると思いました。
小山邦明さん:
玉が上下に移動してきれいな雪隠詰。 持ち駒に桂があるのがこの手順を実現するためのポイントですね。
S.Kimuraさん:
玉が三角に移動するとは思いませんでした.
占魚亭さん:
歩を一段下げるためのサイクルが楽しかったです。
池田俊哉さん:
歩打を使った横型馬鋸とでも言おうか、歩の価値を最大限利用している。 42香は35手目42馬の迂回順消しか、だとしたら最終手余詰も考慮して13飛からの収束としても良いかも知れない
inokosatoshiさん:
馬と歩による追いまわしの楽しい趣向作品。

くるくる展示室No.477 解答:9名 全員正解

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  川石隆志さん
  小山邦明さん  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。