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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.474 TETSU

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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
還元飛車 10手台

くるくる展示室No.474 TETSU

清貧図式のすっきりした初形。 96から逃げだされてはいけないので、初手は99飛でしょう。 87玉に88歩、76玉となれば斜めに二つ移動した形になりますね。

  99飛、87玉、88歩、76玉、

続けて楽しみましょう。

  79飛、65玉、66歩、54玉、
  59飛、43玉、44歩、32玉、
  39飛 まで13手

ということで、予定通り還元飛車で詰め上がりました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
飛角香歩のシンプルな形で飛を元の位置で仕止める収束は凄い?
市原誠さん:
良いお酒のつまみになりました!
松崎一郎さん:
Shooting on the Move!。
山下誠さん:
飛車が出発点に戻り、成駒なしの美しい形で終わる。

全く成駒が発生しない、純生図式?でした。

小山邦明さん:
シンプルな手順で還元飛車の趣向詰め。
S.Kimuraさん:
このヒントだと解答(最終手)が分かってしまうのが難点ですね.

わかっていた方が解きたくなることもあるかも。

占魚亭さん:
2枚角のリーチを活かした追い手順。 玉の斜めの軌跡もいい感じ。

軌跡曲詰というには、ちょっと中途半端ですね。

池田俊哉さん:
飛歩の斜め追い。 9段目の飛の初形位置はどこでも良いが、これは39から始めるのが詰将棋の美学というもの
藤田卓志さん:
久しぶりに解けて気持ち良かったです。
inokosatoshiさん:
初形と詰み上がり形の対比が面白い。
ひろぽんさん:
遠くの角で逃げられず
空貴人さん:
最終手39飛 13手詰  または  最終手35飛 21手詰(駒余り変長)
後者は、5手目79飛に対して、78と77に間駒をし、それぞれ同飛という玉方の最長の延命処置を考慮した場合で、 5筋でも同様のことを行うと、計8手延命できることとなります
ただし、前に進むことができる駒の間駒は玉にとって得とは言い難いので、桂合が最善でしょうか。(角は売り切れなので)
そこで桂合を考えた場合、78桂合は打てないので、78の間駒を省略した、下記手順が最善となるかと思います。
99飛 87玉 88歩 76玉 79飛 77桂合 同飛 65玉 66歩 54玉
57飛 56桂合 同飛 55桂合 同飛 43玉 44歩 32玉 35飛 まで19手詰
(持ち駒に桂が3枚余る変長)
本手順のポイントは、7筋および5筋で間駒として出現・入手した桂について、 8手目の65玉に9手目で57桂と打つのは、54玉に57飛と回れなくなりますし、 16手目の43玉に35桂は、32玉から21手詰になります。
また18手目の32玉で、24桂も冗長な手順となり、攻方が最善を尽くしたとは言えませんので、 結局攻方にとって桂は終始使うことができず、攻方にとって利用価値のない駒となります。
というわけで、私の最終的な答案は
 最終手35飛 19手詰 (桂3枚余り)
でお願いしたいと思います。
※3筋に飛車が還元して、10手台になりました。

くる展No.474原案 TETSU 詰将棋では、単に取られるだけで後の手順が実質的に変わらない場合は、無駄合として合駒しない慣習になっています。

なお、本図は最初右図のような形で考えていました。 無駄合が気になる方は、こちらの図でお楽しみください。


くるくる展示室No.474 解答:14名 全員正解

  池田俊哉さん  市原誠さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん
  川石隆志さん  小山邦明さん  占魚亭さん  空貴人さん
  中村丈志さん  ひろぽんさん  藤田卓志さん  蛇塚の坂本さん
  松崎一郎さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。