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詰将棋おもちゃ箱 − くるくるおもちゃ箱くるくる展示室 No.467 やよいさん |
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![]() 5段目に並んだと金は、左右にずらすことで玉を左右に移動させることができます。 これは金知恵の輪、金鎖手順、金ベルトなどと呼ばれるパズル的な趣向詰ではよく使われる機構で、久留島喜内の将棋妙案第69番が有名です。 本作では、後手のと金も7段目に並んでいて、はたしてどんな趣向が展開されるのか楽しみですね。
75と、66玉、65と右、56玉、55と右、46玉、45と右、36玉、 77歩、同と、同銀、同玉、78銀右、76玉、75と、66玉、 ヒントは出題コメント「と金がどんどん消える」にありました。 この手順でも後手のと金は消えていったわけですが、先手のと金は全部残っています。 もし先手の5段目のと金が全部なかったらと想像すると、37歩、25玉のとき84歩と94飛で空き王手できますね。 ということで、後手のと金をはがしながら先手のと金も消す手順ができないか、考えてみましょう。 77歩、同と、同銀、同玉、78銀右、76玉、75と、66玉、 ここまでは予定通り。 ここで75のと金を消すうまい手順がありました。 それはと金を捨てて歩に打ち換えること。 76と、同玉、77歩、66玉、 この12手で双方のと金が1枚ずつ消えて、横に1筋ずれました。
67歩、同と、同銀、同玉、68銀左、66玉、65と、56玉、 このサイクルでは68銀左がポイント(68銀右では58への利きがなくなるので、続かなくて失敗)。 78玉には98飛があるので大丈夫です。
57歩、同と、同銀、同玉、58金、56玉、55と、46玉、 これで5段目のと金も全部消えたので、95飛を活用した収束に入ることができます。 37歩、25玉、84歩、14玉、15飛 まで71手 作者 「金鎖の金を捨てながら歩打で横に送るプロット(先行作あり)に、7〜9段目の塊を崩していく手順を加えたものです。 9段目の金銀を動かす順番は破調気味ですが、難しくはないと思います。」 双方のと金がどんどん消える、ちょっとパズル的な気持ちの良い横送り趣向でした。 それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
どんどん消えるけど、全部は消えない。
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くるくる展示室No.467 解答:11名 全員正解
池田俊哉さん inokosatoshiさん S.Kimuraさん おかもとさん 当選者は、展示室で発表しています。 |