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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.464 りらっくすさん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
捨て駒がいっぱい 20手台

くるくる展示室No.464 りらっくす

斜めに並んだ銀4枚が、斜め下に送る趣向を予感させます。 さて、どのように送るのでしょうか。

作者 「短編の手筋を連続させたような趣向で、守備竜を手玉にとるような手順が見どころです。」

ということで、斜めに一つ送る短編作品だと思って解いてみましょう。 守りの龍がいなければ55馬や64馬と攻めることができるので、76角と捨てる手が思いつくところ。 取れば55馬があるので63玉と逃げます。

  76角、63玉、

まだ守りの龍が強いので、85角と捨てるのが気持ち良い手順。 同龍は64馬まで、合駒も73金、54玉に再度76角とすれば簡単。 54玉の一手ですが、66桂、同龍と龍を斜めにずらすことができました。 ちなみに初手の76角は限定打で87角の離し打ちは66桂に65玉で失敗です。

  85角、54玉、66桂、同龍、

この4手で角と玉と龍が、いずれも斜めに一つ動いたことに注目。 つまり、この4手のパターンを再び繰り返すことができるわけですね。 それでは継続して連続捨て駒を楽しみましょう。

  76角、45玉、57桂、同龍、
  67角、36玉、48桂、同龍、
  58角、27玉、39桂、同龍、

27まで来ると18玉とは逃げられないので、最後は角を取って収束します。

  49角、同龍、37馬 まで21手

最初から最後まで捨て駒の連発という、とても気持ちのよい趣向詰でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

吉田京平さん:
角の王手に合駒や同龍の変化があり、意外と解きづらかったです。
なぜこんな趣向手順が成立するのか不思議です。
川石隆志さん:
横に効く駒はすべて盤上にある

後手の持駒に金があると、58角に47金合で不詰。

山下誠さん:
くるくるらしからぬ複雑な角桂の連携プレーは見事。
松崎一郎さん:
受け方の竜の腹にコバンザメのように付き纏う角が面白い。
蛇塚の坂本さん:
龍に対する必用な角の押し売りが、面白かった。
占魚亭さん:
味のいい角の押し売り。
小山邦明さん:
いきなりの66桂では65玉の脱出があるので、76角で封鎖し、その2枚角の威力でうまく収束できました。
S.Kimuraさん:
龍の隣に貼り付いてくる角をなかなか取れないところが面白いですね.
inokosatoshiさん:
流れるような手順が心地よい
おかもとさん:
配置を工夫して、23金と51龍に、花駒以外の意味も持たせたいところ
池田俊哉さん:
短編で良く見る「角捨て」の連続。 切れ味良い趣向で、手数が長くない割には満足感がある

くるくる展示室No.464 解答:11名 全員正解

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  川石隆志さん  小山邦明さん  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん
  松崎一郎さん  山下誠さん  吉田京平さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。