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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.460 りらっくすさん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
ジグザグ 30手台

くるくる展示室No.460 りらっくす

3筋6筋の壁で、4筋と5筋になんとなくレールが見える初形。 詰方の銀桂などの利きをよく見ると、51・42・53・44・55・46・57・48・59とジグザグに利いていることがわかります。 左右の3筋6筋はところどころ穴が空いていますが、2筋7筋にも一つおきに利いているので逃げ出される心配はありません。

53金の守りが強力で、この金がなければ53金までの1手詰。 62銀が浮いているので、まずは61銀打。 それでも62玉と銀を取れば72金までなので、43玉の一手。

  61銀打、43玉、

歩がたくさんあるので、とりあえず44歩と叩いてみるところ。 逃げれば金打までなので同金と取る一手ですが、53に金がいなくなったので、52銀不成、同玉と玉を戻せば53金まで。 もちろん52銀を取ってはくれず54玉とかわします。

  44歩、同金、52銀不成、54玉、

52玉が43、54とジグザグに動いて、さっきと似たような形になりました。 そう、歩叩きで金を動かし銀を捨てる手順を繰り返せそうです。 実際進めてみましょう。

  55歩、同金、43銀不成、45玉、

ここでも43銀を同玉なら、44金以下押して詰み。

  46歩、同金、54銀不成、56玉、
  57歩、同金、45銀、47玉、
  48歩、同金、56銀、58玉、
  59歩、同金、47銀、同玉、

銀の押し売りをかわし続けてきたものの、最後は49には行けないし69玉も79金までなので、取るしかなくなります。 ということは、ついに金で押していく手順が実現!

  48金打、56玉、57金、45玉、
  46金、54玉、55金、43玉、
  44金、52玉、53金 まで37手

作者 「銀追い→金追いの一往復です。」

往復ともジグザグ追いで、特に前半は金のお供付きでヒモなしの銀で追うところがおもしろい。 余分な手は全くなく、最後は還元玉で53の金が裏返って詰め上がりと、くるくるとして完璧な表現ですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

川石隆志さん:
全部ジグザグ
蛇塚の坂本さん:
玉の位置が最初と最後が同じが、面白い。
原田雄二さん:
持駒の銀歩6が綺麗に捌け金で仕上げます。
山下誠さん:
銀を千鳥に使って5三の金を延々と5九まで運ぶリズムが快い。
竹中健一さん:
これはなかなか面白い
那須清さん:
趣向もここまで徹底すると完璧ですね。
坪倉光誠さん:
銀、玉、玉方金、攻方金の動きに感動しました。 これぞ趣向!という感じですね。
楠本晋さん:
金銀のロッククライミング。
池田俊哉さん:
銀の単騎引き追いから金押しの縦一往復。 無駄手がなく銀引きの印象も強烈で、一つの収穫と言えるか
森田正さん:
玉金銀のジグザグ移動、還元玉等、素晴らしい。
鈴木茂さん:
玉の往復動作が見事です。評価A
加賀孝志さん:
玉は戻ります 楽しい散歩
竹園政秀さん:
銀で玉を上に追い、金で下に追う
宮田敦史さん:
趣向の前半と後半に分かれているのが良い。
松崎一郎さん:
行きは銀、帰りは金で王を追う。
占魚亭さん:
玉・金・銀の3種がジグザグ。 還元玉&53金の所属が変わる詰上りが上手い。
ひろぽんさん:
歩と銀で翻弄
S.Kimuraさん:
往路,復路がともにジグザグ移動するのが良いですね.
おかもとさん:
くるくる展示室No.452の姉妹作かな。 うまいの一言。

くるくる展示室No.452は馬と桂、本作は銀と金で、同じ縦追いの往復でもイメージが全く違いますね。 ぜひ、あわせてご鑑賞ください。

小山邦明さん:
玉方の53金を歩で翻弄して59金までつり上げて、 詰め方は、持ち駒の金を48に打って53まで移動して詰ますという作品で、 初形と収束形を比べるとどうしてこうなったのと不思議な感じです。
Inokosatoshi1955さん:
銀で追いかけ、金で戻す。 小駒だけで見事に綺麗ななジグザグ軌跡を描くことができました。
嵐田保夫さん:
格言通り銀は不成に引いて使ってうまく金にバトンタッチした。

くるくる展示室No.460 解答:23名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  Inokosatoshi1955さん
  S.Kimuraさん  おかもとさん  沖永遼馬さん  加賀孝志さん
  川石隆志さん  楠本晋さん  小山邦明さん  鈴木茂さん
  占魚亭さん  竹園政秀さん  竹中健一さん  坪倉光誠さん
  那須清さん  原田雄二さん  ひろぽんさん  蛇塚の坂本さん
  松崎一郎さん  宮田敦史さん  森田正さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。