4枚並んだ銀が目を引く初形。
85の飛が95飛で牽制されているので、初手は35銀でしょう。
25玉に26銀と両王手すると、同玉や36玉は37とで数が足りています。
また、14玉は15銀まで、34玉は25銀、44玉、45銀、35玉、36銀左でどう逃げても簡単ということで、24玉と逃げるしかありません。
24玉に25銀、15玉、16銀では同玉でダメなので、15銀、34玉と進めます。
35銀、25玉、26銀、24玉、15銀、34玉、
銀の3段活用で15銀を据えることに成功。
6段目に銀はまだ3枚残っているので、続けて楽しめそうですね。
45銀、25(35)玉、36銀、34玉、25銀、44玉、
55銀、35(45)玉、46銀、44玉、35銀、54玉、
65銀、45(55)玉、56銀、54玉、45銀、64玉、
6段目の4枚の銀が5段目にワープしたように見える局面ですが、ここからこの銀を、何とすべて消してしまいます。
75金、55玉、65金、45玉、55金、35玉、45金、25玉、
35金、15玉、25金 まで35手
作者 「往路のミニ銀鋸を復路で消す趣向です。」
銀ノコの2サイクル目以降では、25(35、45)銀のところで、銀直〜銀引を挟む迂回手順が成立。
もちろん、この解答も正解です。
前半は全着手銀、後半は全着手金で、趣向以外の手が全くない理想的なくるくる作品でした。
前半のミニ銀ノコは、似たパターンの縦型のものをくるくるNo.99で紹介したことがあります(右図)が、
実はこの原図の黒川一郎さんの将棋浪曼集第83番「雪崩」(不詰作)は、本作と同様銀4枚を金追いで消去する趣向でした。
修正図が下記で紹介されていますので、あわせてごらんください。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 川石隆志さん:
- 爆竹を連想させる金寄りの連続
- 蛇塚の坂本さん:
- 最後に綺麗に金が全ての銀を玉を通して消して行く面白い。
- 原田雄二さん:
- 四枚の銀が綺麗に捌けます。
- 山下誠さん:
- 6段目に並んだ銀が5段目に整列して消えていく。
整然とした隊列の動き。
- 竹中健一さん:
- 風に乗って一気に端まで飛ばされたような印象
- 那須清さん:
- のどかな手順が続きます。
日本の平和をかみしめましょう。
- 坪倉光誠さん:
- 前半と後半が絶妙に合わさっていて感動しました。
- 楠本晋さん:
- 銀の動きや捌け方がどちらも見事。
- 池田俊哉さん:
- 銀の配置を変えながら左に追って金追いでまとめる一往復もの
16の駒種が良く考えられている。
45銀以下の銀追いでいったん真っすぐ出る迂回順は問題ないんだろうけど...
- 森田正さん:
- 金銀の美しい動きに魅せられる。
- 鈴木茂さん:
- 銀や金の動きがとても面白く作品への好感が増した。 評価A
- 加賀孝志さん:
- 下のと金群は何のためにあるの
銀一つ上るのに一苦労
銀引きを取られる変化への対応ですね。 余詰防ぎのために苦心の配置になっています。
- 松下拓矢さん:
- 往路で並べた駒を復路で消去する理想的構成。
- 竹園政秀さん:
- 銀を組み換えた後金で押していく
- 宮田敦史さん:
- 適度に変化があって良い。
- 松崎一郎さん:
- 金に追われた王様が5段目に並んだ銀を刈り取っていく様子がおもしろい。
- 占魚亭さん:
- 楽しい銀繰り。 全部消える所もいい。
- ひろぽんさん:
- 銀のダンス
- S.Kimuraさん:
- 4枚の銀が集団で大移動して,最後に消えるのがすごいと思いました.
- おかもとさん:
- 柿木将棋で早送り再生すると、銀がぴょんぴょん金がお掃除で、とっても面白い。
- 小山邦明さん:
- 取れずにいた4枚の銀を最後は全部取ったのだが詰まされてしまうという
玉側としてはちょっとくやしい詰め手順でした。
- Inokosatoshi1955さん:
- そうか「69と」が無いと、そこに玉を逃げ込まれて不詰みなのか。
21手目56銀を同玉と取られた変化のための配置でした。
- 嵐田保夫さん:
- 銀のステップワークから金を滑らせる感じは痛快だが、それにしてもと金のバックアップが絶大。
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