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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.446 本間晨一さん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
引いて寄って 30手台

くるくる展示室No.446 本間晨一

と金の並びが斜めに送る趣向を連想させます。 実際、初形から91桂成、83玉、82と引と、と金を引きながら斜めに送る趣向が始まるのですが、 93と75が空いていたり73に桂が利いていたりするので、ちゃんと読みたい人は気になるかも。

91桂成に93玉は、94歩、83玉、73と、同桂、同と、同玉、36銀以下。
5手目73と引に75玉は76歩、65玉、55とまで。 また同桂は同と、同玉、36銀以下。
詳しくは棋譜ファイルでご確認ください。

趣向が見えたら、変化読み飛ばしの術を使うのもいいですね。

  91桂成、83玉、82と引、74玉、73と引、65玉、64と引、56玉、55と引、47玉、

これで「引いて寄って」の「引いて」の部分が完了。 今度は「寄って」の趣向が始まるのですが、まずは舞台の準備を。

  36銀、同玉、46と、25玉、36銀、26玉、27銀、25玉、

さあ、と金寄りによる斜め送りを始めましょう。

  36と、34玉、45と寄、43玉、54と寄、52玉、63と寄、51玉、

あれ、打歩詰? 大丈夫、ちゃんと打開する手が用意されています。

  73角成、同桂、52歩、61玉、72と寄 まで31手

詰め上がりを見ると、初形のと金と同じ斜めのラインにと金が並んできれいですね。

作者「5枚のと金引きに続く5枚のと金寄りによる往復趣向が狙いで、初形図と詰上り図では、5枚のと金がそれぞれ1回づつ、斜め右後方に移動しています。 くるくるNo.18の「L−玉」型金送りの鑑賞時に、「この型は金知恵の輪みたいに往復できないので、発展させるのは難しそうですね」のコメントを見て、 何とか「L−玉」型金送りで往復できないかとトライしてみました。 玉の斜め移動の場所は違いますが、5枚のと金の活用(引きと寄り)で往復送り趣向にすることができました。」

くるくるNo.18は右図で片道趣向(八尋久晴さん将棋天国13号より)。
本間さんの今回の作品は5枚のと金を引いて寄って、みごとに往復させることに成功しました。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

松崎一郎さん:
きんととのシンクロナイズドスイミングのようで美しい!
山下誠さん:
引いたと金を、最後は角捨てからと金寄で締めるところがよい。
ひろぽんさん:
空き王手を狙っていくと思ってました
蛇塚の坂本さん:
5問題で一番難敵だったのかこの問題で、2ーの敵角成後詰めの確認でした。 でも収束はと金が綺麗な形に成り気持ち良い。
S.Kimuraさん:
単純に引くと寄るだけではなかったので,特に折り返しの辺りでつまづきました.
おかもとさん:
右下の折り返し部がもう少しシンプルだといいけど、難しいのかな。
池田俊哉さん:
と金を引いて寄ってと金階段が復活。 打歩打開の73角成が入ったのが良いアクセント
inokosatoshiさん:
と金の動きが楽しい。

くるくる展示室No.446 解答:8名 全員正解

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  ひろぽんさん  蛇塚の坂本さん  松ア一郎さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。