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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.443 ぬさん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
大判振る舞い 30手台

くるくる展示室No.443 ぬ

金銀ザクザクの持駒、まずは金を打って行きましょう。 遠く離れている21角が87角成と引けるのにも注意が必要です。 初手99金に78玉とか3手目89金打に69玉と逃げてしまうと87角成ができて早く詰んでしまいます。

  99金、79玉、89金打、68玉、79金打、59玉、69金打、49玉、

ここで両王手で38角と捨てれば、舞台の完成です。

  38角、同玉、

頭から39銀と押さえて、49玉に59金から48銀と金銀の連続捨てが気持ちよい手順。 49玉にすぐ48銀では29香成で逃れ。 両王手で捨てるのがポイントです。

  39銀、49玉、59金、同玉、48銀、同玉、

これでひと筋左に送ることができたので、続けて楽しみましょう。

  49銀、59玉、69金、同玉、58銀、同玉、
  59銀、69玉、79金、同玉、68銀、同玉、
  69銀、79玉、89金、同玉、78銀、同玉、

やっと玉を78に移動させることができたので、待望の87角成が実現します。
59銀、69玉の時急いで87角成とするのは78ととか壁に穴をあけられて失敗します。

  87角成、68玉、69馬 まで37手

作者「往路で金を積んで、復路で銀を捨てながら崩す趣向です。」

金銀8枚の大判振る舞いが気持ちよい、楽しい作品でした。

検索してみたら、似た構成の作品がありました。

  • 真鍋浩 詰パラ1985年7月 大学 47手(早詰)

24手目あたりまでほぼ同様ですが、そこで趣向が終わっているのはちょっと残念ですね。

本作では作者は知らずに創作したと思いますが、くるくるは趣向の紹介が目的なので、 このコーナーで未紹介の趣向であれば、既存の趣向をくるくる化した作品も大歓迎です。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

松崎一郎さん:
心地よし、両王手のリフレイン。
蛇塚の坂本さん:
最初のベタうちから最後回収して行くところが、面白い。
山下誠さん:
銀を打ち、金を滑らし、銀を捨てる。このリズムがたまらない。
山城正樹さん:
平凡に初手金打ちが見えてなかったです
S.Kimuraさん:
4連続で打った金が復路ですべて消えるのが良いですね.
中村丈志さん:
4つの金を打って捨てるのは楽しいです。
おかもとさん:
パラ1985.7真鍋浩作を、くるくる向けにリフォームした感じ。

さすが、よくご存知ですね。

ひろぽんさん:
金銀押売こんな使い方は実戦ではなかなか出来ない。 重い形から駒が消えていくのが楽しい。
占魚亭さん:
38角からの展開が楽しかったです。
池田俊哉さん:
四金連打から金銀捨て追いの一往復。 持駒がすべて消えて終わるのは気持ち良い。 59歩はなくても良いのかな?

なくても詰みますが、59玉・58玉の非限定を避けた配置でしょう。

浜野乙三さん:
邪魔歩を捨てるために金を投資、用済み金を捨てるために銀を投資、確かに贅沢。 最後に角が世に出ておめでとう。

くるくる展示室No.443 解答:12名 全員正解

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  占魚亭さん  中村丈志さん  浜野乙三さん  ひろぽんさん
  蛇塚の坂本さん  松ア一郎さん  山下誠さん  山城正樹さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。