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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.435 eureka

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
くるくるアート 20手台

くるくる展示室No.435 eureka

馬一色図式+金一色持駒+趣向詰の、新年にふさわしいくるくるアート。 繰返しが2回しかないのと変化も含め暗算では大変なので、アート展示室で出題予定でしたが、 新春くるくる特集は2か月あるので、くるくる展示室で出題させていただきました。

最初は素直に23金から入ります。 14玉に24金打と打っていっては金が足りそうにないので、69馬と馬を活用。 25合は24金打から25馬で詰むので15玉と逃げる一手で、これで縦に2段ずれた形になります。

  23金、14玉、69馬、15玉、

持駒にまだ金があるので、もう1回繰り返しましょう。

  25金、16玉、49馬、17玉、

もう一度楽しめると良いのですが、残念ながら馬をもう引けません。
そこで一転、18金と捨てて、36馬とこちらに活用します。
29玉は39金で簡単なので19玉と逃げて、37馬と追撃します。
29金から38馬上があるので28の合駒は飛合か金合。 飛合は取って27飛から金打ちで詰むので金合が正解です。

  18金、同玉、36馬、19玉、37馬、28金合、同馬、同玉、

金合も同馬と取って、37に逃げられないように38金と打てば、きれいに収束します。

  38金、19玉、29金、同玉、39馬、19玉、28馬 まで23手

ところが、ここで事件発生。 28馬まで25手・27手の解答が数名。 38金に18玉と逃げて28金打、19玉、29金以下、または17玉と逃げて27金打、18玉、28金引以下の手順と思われます。 18玉には直接29金と打てば作意と同様なので、これは迂回手順で正解。 また17玉は39馬で早いので、27金打以下は変化別詰になります。 展示室は変化別詰は正解扱いですが、詰パラなどでは不正解になることが多いのでご注意ください。

実力者の方は3手目69馬のとき、馬筋を重ねる58歩の中合が気になったかもしれません。 同馬上と取るとあとで67馬を49に引けなくなります。 しかし、歩が入手できたので、15玉に16歩のたたきが生じて、同玉に27金、同玉、45馬の筋で21手で詰みます。 もっとも、58歩を同馬引と取って、23玉に24金、同玉、25馬と押さえる方が簡明かもしれません(これも21手)。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

宮田敦史さん:
58中合の変化が面倒だが、良い発見。
原田雄二さん:
14手目28金合、18手目18玉に少考。 あとはすらすら。
竹中健一さん:
4手目58歩の変化がピッタリ詰むのがいいですね。
山下誠さん:
金打・馬引のリズムが1八金から転調。 小考することになる。
渥美雅之さん:
簡潔な初形、手順も軽快で素晴らしいです。
神品和男さん:
編み物をしているかのよう
占魚亭さん:
初形と手の流れが綺麗。
S.Kimuraさん:
前2枚に倣って,3枚目の金を27に打ったために,苦戦しました.
伊佐真喜人さん:
9手目の玉頭の金打ちが変則的で面白い。
那須清さん:
9手目以降が見所。 馬が一枚消えるのはいい。
蛇塚の坂本さん:
2枚の馬の協力気持ち良い。
竹園政秀さん:
盤面3枚形良い
山路大輔さん:
序の8手があまり見たことない手順。 馬一色図式+持駒趣向でまとめたのが上手い。
エレーンさん:
収束、持ち駒金のみで捕まるのはうっかりしやすい気がします。
inokosatoshiさん:
馬と金の見事なチームワーク。
おかもとさん:
eurekaの作風が出た好作。
池田俊哉さん:
趣向的には破調だが、18金の一手が入って締まったという感はある
あれれれさん:
7手目までは順調でしたが、9手目以降の金の使い方、合駒限定に気付くまで少し時間がかかりました。
浜野乙三さん:
くるくるは最初だけで合駒になるとは意外でした。

くるくる展示室No.435 解答:23名 全員正解

  渥美雅之さん  あれれれさん  池田俊哉さん  伊佐真喜人さん
  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  エレーンさん  おかもとさん
  神品和男さん  杉山哲也さん  占魚亭さん   竹園政秀さん
  竹中健一さん  那須清さん  浜野乙三さん  はむきちさん
  原田雄二さん  福村努さん  蛇塚の坂本さん  松ア一郎さん
  宮田敦史さん  山路大輔さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。