くるくる展示室　Ｎｏ．４３２　本間晨一さん

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式）

出題時のコメント：

とどめは香　３０手台

六段目に並んだ四枚の香。 単なる壁のようにも見えますが、五段目に逃げ込まれるとこの壁を壊さないと王手が続かないので、これはきっと香を取りながら送るのだろうと予想できます。

取る方法は割とシンプル。 ５７銀から６６銀とすれば、香を取りつつ玉を左に１筋送ることができます。

　　５７銀、６５玉、６６銀、同玉、

では続けて、香を取っていきましょう。

　　６７銀、７５玉、７６銀、同玉、
　　７７銀、８５玉、８６銀、同玉、
　　８７銀、９５玉、９６銀、同玉、

香を４枚取ったところで、まずは９７金と押さえて、今度は歩と香を使って再び右側に戻します。
玉の逃げ方は、なるべく香歩をたくさん使わせる方針で。

　　９７金、９５玉、
　　９６歩、８５玉、
　　８６歩、７５玉、
　　７６歩、６４玉、
　　６５歩、同玉、６６歩、７６玉、

７６歩に同玉は、７７香、６５玉、６６歩で、６４に行けなくなるので歩が余ります。
６６歩に同玉は香が余りますね。
６６歩に７６玉の形になれば、ぴったり四香連打でフィニッシュ。

　　７７香、６６玉、
　　６７香、５６玉、
　　５７香、４６玉、
　　４７香　まで３５手

作者 「持駒の4銀で横４列の香を剥すのが狙いです。 縦に並んだ４香剥しの作品はかなりの数が発表されていますが、横に並んだ4香剥しの作品は少ないと思い作図してみました。 ４手ｘ４サイクルの連続４香剥しのあとは、歩と香で玉を左辺から右辺に送りますが、あまり難しい変化はないと思います。」

香をはがしながら横にずれていくので、分類としては移動趣向で、はがし送り趣向と呼びます。
最初の趣向で取った香を最後に連打して収束するのは気持ちいい。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん：

香を取って行った後の歩と香と玉の駆け引きが面白い。

山下誠さん：

香車の３連打は胸のすくような収束。

あれ、四連打のはずですが・・・

S.Kimuraさん：

玉の復路の動きが面白いですね．

占魚亭さん：

銀で香を取る前半が気持ちいい。

inokosatoshiさん：

4枚の香車が消えて、また現れる　美しい趣向。
８４飛の不動はやむを得なかったですかね。

おかもとさん：

銀で香を取って香連打までだけど、その途中がちょっとやっかい。

池田俊哉さん：

銀連打-歩連打-香連打、と分かりやすい作品。 歩打ちの時の逃げ方のあやだけちょっと考えさせられる

ひろさん：

以外と玉の動ける所が少ない

４７香まで３３手解。 手が伸びる逃げ方がありました。 大筋解けているので正解扱いとします。

小林巧さん：

宝蔵院槍術、四連突き。

浜野乙三さん：

ダンスの歩がちょっとややこしい

くるくる展示室Ｎｏ．４３２　解答：１０名　全員正解

　　池田俊哉さん　　inokosatoshiさん　　S.Kimuraさん　　おかもとさん
　　小林巧さん　　占魚亭さん 　　浜野乙三さん　　ひろさん
　　蛇塚の坂本さん　　山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。