くるくる展示室　Ｎｏ．４２５　利波偉さん

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式）

出題時のコメント：

合駒は？　２０手台

これはいかにも趣向詰らしい規則的な配置。 銀桂香が４枚共使われているのはひと目でわかりますが、数えると飛角金もすべて登場しています。 つまり受方の持駒は歩しかないので、２６香と王手されると、合駒を打って防ぐことはできません。 １３玉は１４歩までですし、２４飛も同飛で無効。 そこで、受方は２５桂跳と退路開けの移動合を繰り出します。

　　２６香、２５桂、同香、３３玉、

これで一路左にずれた形になりました。 まだ香が３枚残っているので、もう３回楽しみめそうですね。

　　３６香、３５桂、同香、４３玉、
　　４６香、４５桂、同香、５３玉、
　　５６香、５５桂、同香、６３玉、

持駒の四香が四桂に変わりました。 飛車が取られそうで気になりますが、ここからは桂を打っていくしかなさそうです。

　　７５桂、７３玉、８５桂、８４玉、７６桂、７４玉、８６桂　まで２３手

桂の打場所がちょうど四角形に空いていて、全部打つとぴったり四桂詰。

作者 「桂4枚移動中合+4桂詰で、絶連ながら楽しめると思います。」

四桂詰には、桂を４枚合駒で稼いでから、それを打って行く作品がよくあります。 本作はそれの超ミニ版という趣で、くるくるにぴったりですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん：

移動中合で手にした桂４枚を使って素朴に詰め上げる。

あいうえおさん：

私にとって20手台は既にそれだけで絶望的な長手数ですが、こういうふうに易しく、 かつ詰将棋にふさわしい応手もあり、多少は解いた気になれるのはありがたい限りです。

小山邦明さん：

84飛を取らせて、4つの桂で詰ます収束が良い。

蛇塚の坂本さん：

桂と香のコンビが面白い。

山路大輔さん：

四香連打に四桂移動合。 四桂連打で締めくくるのも趣向的に感じます。

占魚亭さん：

香打〜桂移動合の流れがいいですね。

おかもとさん：

四香連打／四桂捨合／四桂連打／四桂詰なんですね。

S.Kimuraさん：

最後に2x2に桂馬を打って終わるのが面白いですね．

中村丈志さん：

持駒４香で、最後は４桂なのが良い。

池田俊哉：

桂の移動合で退路をどんどん開けて行く。 香の連打から桂の連打で四桂詰、という対比も面白い

浜野乙三：

詰上がりの四桂は美形石垣なのか愚形団子なのか?

くるくる展示室Ｎｏ．４２５　解答：１２名　全員正解

　　あいうえおさん　　池田俊哉さん　　S.Kimuraさん　　おかもとさん
　　小山邦明さん　　占魚亭さん　　中村丈志さん　　浜野乙三さん
　　不透明人間さん　　蛇塚の坂本さん　　山路大輔さん　　山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。