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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.422 金少桂さん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
持駒は双方なし 50手台

くるくる展示室No.422 金少桂

玉の近くには3枚の銀。 順番に王手すれば玉を回転させることができそうです。

25銀引では23玉で続かないので、25銀上、35玉と進めましょう。 続いて36銀左、44玉、45銀引、33玉、34銀右、24玉となれば、初形と全く同じ。 つまり、永遠にくるくる回ることができるわけです。

もちろん、回るだけでは千日手になってしまうので、どこかで別の手を指す必要があります。 そう思って盤面を見ると、74の龍が使えそう。 そう、33玉のときに73龍と王手できますね。

  25銀上、35玉、36銀左、44玉、45銀引、33玉、
  73龍、63と、34銀右、24玉、

後手は持駒がないので、73龍への合は43香、63香、63との3択。 43香は34銀左から43龍で詰み、63香も同龍で簡単ということで、63としかありません。

さて、次の回転でも何かしなければなりませんが、64とが動いたので、今度は44玉の時に84龍と王手できますね。 わかった、これは龍ノコだ!

  25銀上、35玉、36銀左、44玉、84龍、64と、
  45銀引、33玉、93龍、73と、34銀右、24玉、
  25銀上、35玉、36銀左、44玉、94龍、64と、
  45銀引、33玉、93龍、73と、34銀右、24玉、

73龍、84龍、93龍、94龍ときて、94の歩が入手できました。
以下は収束に備えて龍を再び7筋に戻します。

  25銀上、35玉、36銀左、44玉、84龍、64と、
  45銀引、33玉、73龍、73と、34銀右、24玉、

さあ、あとは取った歩をどう使うか考えれば収束が見えてきます。

  25銀上、35玉、36歩、46玉、76龍 まで51手

この最終手のために龍を7筋まで戻さなければならなかったわけですね。

銀知恵の輪でくるくる回転しながら龍ノコで往復する楽しい趣向詰でした。

作者「3枚の銀による回転式銀知恵の輪です。 銀は反時計回り、玉は時計回りに回転します。 無理に逆回転しようとすると、23や42に逃げられて詰まなくなる仕組みになっています。 龍鋸を組み込んで4回転してみました。」

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
途中8三歩の延命策が気になるが、龍の動きで1歩入手する明快な趣向。

4七歩まで51手の解。 何か勘違いがあったかな。 ほぼ解けているので正解扱いとしました。

蛇塚の坂本さん:
馬のこでなく龍のこで敵歩を掻い潜りながら1歩を取りに行く所が面白かった
S.Kimuraさん:
狙いが分かりやすかったので,何とか解けました.
占魚亭さん:
銀繰りと竜鋸の併せ技。 持駒制限なのが惜しい。
小山邦明さん:
32手目に83歩とすると53手詰で歩余りとなると思いますが、 この83歩が無駄合いといえるかどうかわかりませんでしたが、駒余りの無い上記の手順で解答しました。 36歩と打つための一歩稼ぎのための銀の動きと龍ノコの組み合わせは面白かったです。

32手目8三歩は手順は変わらず2手延びるだけでその歩が余るので、無駄合でよいかと。

おかもとさん:
この銀追いはもっと続けたい。ただ、それだとくるくるじゃなくるか……
池田俊哉さん:
銀三枚のくるくるは考えつくところだが、複式龍鋸とうまく組み合わさった。 収束はくるくるらしく余計なことをしない点も好感

くるくる展示室No.422 解答:7名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん   おかもとさん  小山邦明さん
  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。