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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.423
本間晨一さん 「天空の懸け橋」

くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
30手台。 くるくるおもちゃ箱ではやさしく楽しい趣向詰を出題
※後手の持駒は歩1枚だけです

くるくる展示室No.423 本間晨一 手順の中に音楽のように繰返しを含む趣向詰は、詰将棋の中でも人気の高いジャンルです。 くるくるおもちゃ箱は、誰でも解けるやさしい趣向詰を紹介することで、いろいろな趣向詰の魅力をお伝えするコーナーです。

歩の並びが美しい初形。 初手は13龍しかなさそうです。 これに対し25玉と逃げるのは、26歩、35玉、15龍、34玉、25龍までなので、14歩と合駒します。 続いて16歩、25玉となれば、初形から1筋ずれた形となります。

  13龍、14歩合、16歩、25玉、

23龍とすれば、同様の手順で次々左に1筋ずつ送ることができそうです。 続けて楽しみましょう。

  23龍、24歩合、26歩、35玉、
  33龍、34歩合、36歩、45玉、
  43龍、44歩合、46歩、55玉、
  53龍、54歩合、56歩、65玉、
  63龍、64歩合、66歩、75玉、
  73龍、74歩合、76歩、85玉、
  83龍、84歩合、86歩、95玉、

最後は歩を突いてとどめをさします。

  96歩 まで33手

詰上り図を見ると、双方の歩が並んで美しいですね。 また、玉の動きも15から95まで一直線で、横一線の軌跡曲詰にもなっています。

趣向詰は繰返し手順が中心なので、初形や詰上りの配置もある程度規則的になることが多く、趣向詰と曲詰の両方を兼ね備えた「くるくるアート」も作られています。

作者「狙いは(龍による歩取り、歩合、歩打ち、玉寄り)の4手x8サイクルの趣向と、詰上りでの歩の横二列の実現です。 詰上り図の中段での歩の横二列を天空の橋に見立てて、「天空の懸け橋」と命名しました。
(龍による歩取り、歩合、歩打ち、玉寄り)の4手x8サイクルは、やさしいくるくる手順ですので、客寄せにぴったりだと思います。 なお、玉方の持駒を歩(1枚)と制限しているのは、不必要な花駒を置かず、できるだけ図面を簡潔にして、解図しやすくするためです。」

出題時に命名が抜けてしまい、申し訳ありません。 お詫びして訂正いたします。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
右の端から左の端まで綺麗に移動し気持ち良い。
小山邦明さん:
これは楽しく解けました。 最後は突歩詰なので大丈夫ですね。
あいうえおさん:
これを(も)解くことは少しも不思議ではないのでしょうが、 これ「しか」解かないのはいささか恥ずかしいかなという気がして、解答送信に多少躊躇しました(結局厚かましくも送信したわけですが)。

このあと、ドキ展114にも解答いただきました。 展示室はもともと、気に入った作品をお楽しみください、というスタンスですから、1題だけの解答も大歓迎です。

占魚亭さん:
一間龍で9筋まで追い込み突き歩で仕留める。
藤田卓志さん:
ふっと閃いて、頭の中で解けました。 駒を並べてみたら、素敵な詰上がりでした。
山下誠さん:
詰め上がりに並ぶ双方の歩が印象的。
中村丈志さん:
楽しく解けました!
小林巧さん:
ふふふの歩が九つ、象棋ならば「河」のある五段目を挟んで一列横隊の歩が対峙。 綺麗だなぁ。 観てるだけで嬉しくなります。
池田俊哉さん:
手順どうこうより、初形と詰め上がりで双方の歩の列が一段上がっているのを楽しむ作品
浜野乙三さん:
これぞくるくる。 ガイダンスにぴったり。
S.Kimuraさん:
流石に,94の歩を合駒で出すのは難しかったですか.

くるくる展示室No.423 解答:11名 全員正解

  あいうえおさん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん   小林巧さん
  小山邦明さん  占魚亭さん  中村丈志さん  浜野乙三さん
  藤田卓志さん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。